筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)では出現しにくい症状として、適切なものを1つ選びなさい。
1.四肢の運動障害
2.構音障害
3.嚥下障害(えんげしょうがい)
4.感覚障害
5.呼吸障害
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、運動神経(上位運動ニューロン+下位運動ニューロン)が障害されることにより、身体を動かすために必要な筋肉が徐々に衰えて動けなくなっていく疾患であり、難病に指定されています。
1.(×)運動を司る神経が機能を失う病態であるため、四肢の運動障害はすべての患者にみられます。
2.(×)口や舌などの筋肉も萎縮するため、構音障害が生じます。
3.(×)喉や舌などの筋萎縮により、嚥下障害が生じて経口摂取が困難になります。
4.(○)感覚、意識、視力、聴力、内臓機能などは、多くの患者で最後まで保たれることが特徴です。
5.(×)呼吸筋の低下に伴って呼吸障害が生じるため、人工呼吸器の導入が検討されます。
障害者への理解を深めるために有効なアセスメントツールの1つであるエコマップが表すものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.家族との関係
2.社会との相関関係
3.認知機能
4.機能の自立度
5.日常生活動作
1.(×)3世代以上の家族構成と家族関係を図式化したものは、ジェノグラムです。
2.(○)エコマップ(社会関係図)は、障害者を中心として、家族や友人、医療機関、社会福祉機関、行政、ボランティアなどの相関関係をネットワークとして示したものです。
3.(×)認知機能の評価方法には改定長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)やMMSEがあり、重症度評価にはCDRやFASTが用いられます。
4.(×)機能の自立度を評価するツールとしては、バーセルインデックスがあります。
5.(×)日常生活動作を評価する尺度としては、障害高齢者の日常生活自立度、認知症高齢者の日常生活自立度判定基準などがあります。
「障害者総合支援法」で定める協議会に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
(注)「障害者総合支援法」とは「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。
1.当事者・家族以外の専門家で構成する。
2.療育手帳を交付する。
3.相談支援専門員を配置しなければならない。
4.国が設置する。
5.地域の実情に応じた支援体制の整備について協議を行う。
5.地域の実情に応じた支援体制の整備について協議を行う。
1.(×)関係機関、関係団体、福祉・医療・教育・雇用に関連する職務従事者や関係者に加え、当事者・家族も協議会の構成員に含まれています(障害者総合支援法第89条の3第1項)。
2.(×)療育手帳の交付は、都道府県知事、指定都市市長、児童相談所を設置する中核市の市長が行います。
3.(×)相談支援専門員が配置されるのは、相談支援事業所や基幹相談支援センターです。協議会に相談支援専門員の配置義務はありません。
4.(×)協議会は地方公共団体が設置します(障害者総合支援法第89条の3第1項)。
5.(○)障害者総合支援法に基づく協議会は、地域の実情に応じた支援体制の整備について協議を行います(障害者総合支援法第89条の3第2項)。
障害者が障害福祉サービスを利用するために相談支援専門員が作成する計画として、正しいものを1つ選びなさい。
1.地域福祉計画
2.個別支援計画
3.サービス等利用計画
4.障害福祉計画
5.介護サービス計画
1.(×)地域福祉計画は、社会福祉法に規定された行政の計画であり、市町村地域福祉計画と都道府県地域福祉計画の2種類があります。
2.(×)個別支援計画は、障害福祉サービス提供事業者のサービス提供責任者が作成します。
3.(○)相談支援専門員が、障害福祉サービスを利用する障害者のために作成するのは、サービス等利用計画です。
4.(×)障害福祉計画は、障害者総合支援法に基づくものであり、市町村障害福祉計画と都道府県障害福祉計画の2種類があります。
5.(×)介護サービス計画(ケアプラン)は、介護支援専門員(ケアマネジャー)が作成します。
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