第36回介護福祉士国家試験 対策問題(総合問題)10
■問題
次の事例を読んで答えなさい。
〔事例〕
Eさん(35歳、男性)は、自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder)があり、V障害者支援施設の生活介護と施設入所支援を利用している。Eさんは、毎日のスケジュールを決め、規則や時間を守ってプログラムに参加しているが、周りの人や物事に関心が向かず、予定外の行動や集団行動はとりづらい。コミュニケーションは、話すよりも絵や文字を示したほうが伝わりやすい。
Eさんが利用するV障害者支援施設では、就労継続支援事業も行っている。災害が起こったときに様々な配慮が必要な利用者がいるため、施設として防災対策に力を入れている。また、通所している利用者も多いので、V障害者支援施設は市の福祉避難所として指定を受けている。
Eさんのストレングス(strength)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.行動力があり、すぐに動く。
2.自分で決めたことを継続する。
3.新しいことを思いつく。
4.コミュニケーション力が高い。
5.いろいろなことに興味がもてる。
解答と解説
■解答
2.自分で決めたことを継続する。
■解説
1.(×)予定外の行動や集団行動はとりづらいことから、行動力(アクティブ)は該当しません。
2.(○)毎日のスケジュールを決め、規則や時間を守ってプログラムに参加しているという情報から、Eさんの強み(ストレングス)は「自分で決めたことを継続する」であると考えられます。
3.(×)予定外の行動をとりづらいことから、新しいことを思いつく(クリエイティブ)は該当しないと思われます。
4.(×)周りの人や物事に関心が向かず、コミュニケーションは話すよりも絵や文字を示した方が伝わりやすいことから、コミュニケーション力は該当しません。
5.(×)周りの人や物事に関心が向かず、予定外の行動をとりづらいことから、いろいろなことに興味が持てるとはいえません。
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