第36回 介護福祉士国家試験 過去問と解説(障害の理解)
■問題1
Cさん(55歳、男性)は、5年前に筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)と診断された。現在は症状が進行して、日常生活動作に介護が必要で、自宅では電動車いすと特殊寝台を使用している。
次の記述のうち、Cさんの現在の状態として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.誤嚥(ごえん)せずに食事することが可能である。
2.明瞭に話すことができる。
3.身体の痛みがわかる。
4.自力で痰(たん)を排出できる。
5.箸を上手に使える。
■解答
3.身体の痛みがわかる。
■解説
Cさんは筋萎縮性側索硬化症の診断を受けてから5年が経過しており、運動神経の障害が高度に進行していると考えられます。
1.(×)嚥下機能が障害されており、誤嚥のリスクが高いと考えられます。
2.(×)構音障害をきたしており、明瞭に話すことはできないと考えられます。
3.(○)筋萎縮性側索硬化症が進行しても、体性感覚は残存するため、身体の痛みは分かります。
4.(×)自力での痰の排出は困難です。
5.(×)箸の使用は早期から困難になります。
ささえるラボ編集部です。
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