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介護職の不安解消!未経験でもはじめられる、今だから働きたい介護の仕事【無資格・未経験でも大丈夫!はじめての介護職①】

介護職の不安解消!未経験でもはじめられる、今だから働きたい介護の仕事【無資格・未経験でも大丈夫!はじめての介護職①】

介護の仕事に興味はあるけど、実際どんなことをするの?私にもできるかな?と不安をお持ちの方に向けて、NPO法人Ubdobe理事であり、現役で介護職16年目の中浜崇之さんが、これまでの経験をもとに優しく解説しています。


不安解消!何歳からでもはじめられる、今だから働きたい介護の仕事

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「介護の仕事」のこと、本当に知っていますか?

冒頭から2つ、皆さんに質問をしてみたいと思います。是非読みながらイメージしてみてくださいね。

①介護の仕事と聞くと皆さんはどんな仕事内容をイメージしますか?

こんな質問をすると「食事のお手伝い」「お風呂に入れる」「トイレのお手伝い」これらが多くあがります。もちろん間違っていないと思います。
でも、介護の仕事=上記の3つだけではありません。どんな仕事があるのかも、この後ご紹介していきたいと思います。

②介護が必要な人って、どんな人をイメージしますか?

「認知症の人」「寝たきりの人」「麻痺(身体が自分で動かしにくい)などがある人」恐らくこんな答えが返ってくるのではないかと思います。もちろんすべて正解です。
しかし、もっと多くの方々が介護や介助というようなお手伝いを必要としています。ひとくちに認知症と言っても軽度の方から重度の方など様々なグラデーションがありますし、麻痺も指先だけや片足だけなど人により状態は様々です。

このように、介護の仕事というのは重度の介護が必要な方のみを対象にした、肉体的に大変な仕事だけではありません。介助が必要な重度の人もいれば、自分のことはほとんど自分で出来るような、軽度の方も同じようにいらっしゃいます。
働く職場の特色や、対象者などによって求められる介護も様々です。そんな違いも、ぜひ知っていただきたいと思います。

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私にもできるの…?と心配な方へ

資格がないと難しい?

介護の仕事は誰にでも出来るのかと言うと、もちろんそうではありません。人の命を預かる重要な仕事です。

そう聞くと、医師や看護師のように大学・専門学校などに行って学び、資格を取らなければ働けないのかと思うかもしれませんが、誰もがそんな時間的余裕があるわけではないと思います。(余裕のあるかたはぜひ学校に通うことをお勧めします!)

そんな状況でも始めやすいのが、介護の仕事です。

例えば「介護補助」という形で直接介助(トイレのお手伝いや食事のお手伝いなど身体に関わる仕事)をせずに現場で活躍することもできます。介護の仕事は生活のすべてを仕事の範囲としているので、多種多様な業務があります。まずは介護補助として、試しに介護現場で働いてみるのも良いかもしれませんね。

また、「初任者研修」という介護の初級的な資格があります。以前はヘルパー2級と呼ばれていたもので、自宅学習と数日間の通学で取得できる資格です。基礎的な学びが得られますので、資格を取って介護現場に介護職として働いていくには入りやすいルートだと思います。
実は私もヘルパー2級を取得して介護現場に入った一人です!

普段の家事が仕事に!

とはいえ、自分にできるのか心配…という方も多いと思います。
介護の仕事は生活全般が仕事の範囲とお伝えしましたが、お掃除や洗い物、洗濯や食事なども仕事の中に含まれています。主婦の経験がある方や、普段家事をされてる方が毎日当たり前にしてることが仕事に繋がります。お子様がいらっしゃる方は、子育てを通じて身に着けた「観察する視点」や「危機管理能力」なども介護の仕事に生かすことができます。

あなたにもできるような気がしてきませんか?

介護の仕事は、早朝や日中の数時間、夕食から就寝の時間まで、夜間だけなど、24時間365日の中で働く時間も選ぶことができます。子育てをしながら、他のの仕事とのダブルワーク、短時間勤務など、働きたい曜日や時間を選べることも魅力の一つです。

何歳からでもチャレンジOK!

新しいことを始めるとき、自分の年齢やこれまでの経験を気にしてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?

介護職は40代、50代、60代でもチャレンジしやすい仕事です。なぜなら前の部分でもお話しした通り、ご自宅での生活で得た知識や経験、これまでの仕事で得た知識をもとに働くことができるからです。

私も実際に、年齢を重ねてから介護の仕事を始めた方にたくさん出会ってきています。その方々の経歴も、病院の受付をやっていた方、レストランのホールで勤務してきた方など、さまざまでした。(ちなみに、今一緒に働いてる方の中には80代の方もいらっしゃいます!)

観察力や言葉遣いなど「高齢者の生活を見て支援する」という介護の仕事で大事な部分で本当に能力を発揮される方が多く、どなたも気づけば仕事を楽しんで、欠かせない職員のひとりになっています。

どんな仕事でも働き始めてから慣れるまでに時間がかかると思いますが、年齢で心配だなという方も安心して新しい介護の仕事の扉をあけてみてくださいね。

また、皆さんやご家族の方々も、将来必ず歳を重ね介護が必要になる時がきます。介護というものを今から仕事で経験することは自分や家族の生活を支える知識や技術にもなるのです。

日本ではすでに人口の約30%が65歳以上で、2065年には人口の約40%が65歳以上になると言われています。働く側の人材ニーズが高く、事業所もそれだけ数があります。自分に合った職場を見つけやすいところも今介護の仕事を始める理由になるかもしれませんね。

【50代の転職】50代での転職先に介護職をおすすめする5つの理由 | ささえるラボ

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さまざまな人生経験やキャリアを積んできた50代は、他の年代に比べ多様な利用者さんに対応しやすいことから、介護の仕事に向いています。とはいえ、転職活動は長期化しやすいので、施設の種類や働き方については焦点を定めておくことが大切です。

中浜さんから皆様へメッセージ

介護の仕事は、日常の中に面白みを見つける事ができる仕事だと思います。
誰もが得意なことを生かせる分野があり、働き方も多様にあります。ぜひ自分のため、または家族の未来の準備のために、まずは職場見学などで現場のリアルをみて体験する事で、面白さを感じて欲しいです。

このコラムを読んでいただき、介護の仕事に対して誤解が生まれやすい部分を解いたり、介護の仕事とは無縁だと思っていた方に、実は身近なものかもしれないと気付いてもらえたりしたら嬉しいです。

理由や入り口は、なんでもありだと思います!ぜひ介護福祉の領域で一緒に働く仲間をお待ちしております!

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株式会社Salud 代表取締役
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