本日のお悩み
福祉・介護業界には、在宅でできる仕事はありますか?
在宅勤務は今でもあります。これからは増えていくでしょう!
福祉・介護業界で在宅のお仕事をお探しなのですね。
現在のコロナ禍の中で、あらゆる業種で在宅勤務へとシフトされていく中、直接的対人援助職が中心の福祉・介護業界は在宅勤務が行いにくい業界であるといえると思います。
2020年4月に株式会社パーソル総合委研究所が行った業界別テレワーク(在宅・モバイル・サテライト)実施率では、テレワーク実施が多い業界は多い順に
①情報通信業53.4%
②学術研究、専門・技術サービス業44.5%
③金融業・保険業35.1%
逆に少ない順は
①医療・介護・福祉5.1%
②運輸業・郵便業12.1%
③宿泊業、飲食サービス業14.5%
となっており、実際に全ての業界においても、福祉・介護業界はテレワーク・在宅勤務が極めて少ない業界です。では、この業界での在宅の仕事は何があるのでしょうか。
介護職でも、訪問介護は事務所に全く寄ることなく、自宅と訪問先だけの勤務を成立させている職場は多いですね。そこでは、スマートフォンなどを活用し、記録や連絡業務を簡素化・効率化し、勤務者の負担の軽減を図られています。ケアマネ、経営者、事務職(経理・財務・人事など)等も、ある部分においては在宅勤務にシフトしている職場もあるようです。セキュリティ対策をしっかりおこなうことで、自宅のパソコンなどを使い、ほぼ在宅勤務は可能です。最近では、コンサルや人材育成・採用・研修などもオンライン化による在宅勤務が急速に進み始めています。
オンラインを使ったコミュニケーションツールの進化は目覚ましいものがあります。リアルに会わずとも、質の高いサービスを提供することが可能となっています。
これからの福祉・介護業界においては、システムエンジニアやデザイン関係の仕事も増えていくと思います。ICT活用が進む中、自社でシステムの専門職を雇い入れる職場も増えつつあります。
また、他との差別化を図るうえで、ホームページやパンフレットのデザインの専門家を配置する職場も出てきました。これからは、福祉・介護業界の中でも、そのような職種が在宅で活躍する業界へと進化していくと思います。ご質問者様の持つ資格やご希望の仕事によっては、上記のような仕事も視野に入れられてはいかがでしょうか。
福岡福祉向上委員会 代表