本日の一問一答
領域:介護の基本
Gさん(80歳、女性、要介護3)は、脳卒中(stroke)の後遺症により左片麻痺があり、からだを思うようにコントロールができず、ふらつきが見られる。以前は、2週間に一度は美容院で長い髪をセットしてもらい、俳句教室に行くのを楽しみにしていた。病気になってからは落ち込むことが増え、介護が必要になったため、介護老人福祉施設に入所した。
ノーマライゼーション(normalization)の考え方を踏まえた、Gさんへの生活支援として、最も適切なものを1つ選びなさい
- 洗髪しやすいように、長い髪のカットを勧める。
- 共同生活のため、夕食は施設の時間に合わせてもらう。
- 落ち込んでいるため、居室での生活を中心に過ごしてもらう。
- おしゃれをして、施設の俳句クラブに参加するように勧める。
- 転倒予防のため、車いすを使用してもらう。
解答と解説
■解答
4.おしゃれをして、施設の俳句クラブに参加するように勧める。
■解説
ノーマライゼーションとは、障害の有無にかかわらず、万人にとって等しく平穏な生活や権利が保障された社会を実現させる考え方であり、社会福祉の重要な概念の一つです。
1.(×)本人の意思よりも洗髪のしやすさを優先することは、ノーマライゼーションの考え方に反していません。
2.(×)可能な限りGさんの生活習慣に合わせられるよう検討することが適切です。
3.(×)落ち込んでいるからといって過ごし方を決め付けるのではなく、Gさんの気持ちに寄り添った支援が望まれます。
4.(○)介護が必要になっても、以前と同じようにその人らしく暮らせるような支援が大切です。
5.(×)自立歩行が可能であるならば、杖などの補助具の使用や、安全に配慮した生活空間の整備などを検討することが適切です。
ささえるラボ編集部です。
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