本日の一問一答
領域:認知症の理解
前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia)の症状のある人への介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.周回がある場合は、GPS追跡機で居場所を確認する。
2.甘い食べ物へのこだわりに対しては、甘い物を制限する。
3.常同行動がある場合は、本人と周囲の人が納得できる生活習慣を確立する。
4.脱抑制がある場合は、抗認知症薬の服薬介護をする。
5.施設内で職員に暴力をふるったときは、警察に連絡する。
解答と解説
■解答
3.常同行動がある場合は、本人と周囲の人が納得できる生活習慣を確立する。
■解説
1.(×)本人の同意なくGPS追跡機を装着したのであれば、プライバシーの侵害にあたる可能性が高いと考えられます。
2.(×)同じ食べ物に強くこだわるのは、常同行動の一種です。制限をかける前に、甘い食べ物へのこだわりについて本人の話を聞いてみることが適切です。
3.(○)常同行動とは、一見無目的な行為を何度も繰り返すもので、前頭側頭型認知症の症状としてみられます。強引な制止をせずに、本人と周囲の人が話し合う場を設け、全員が納得できる生活習慣を確立することが適切です。
4.(×)脱抑制とは、状況に対する反応としての衝動や感情を抑制することが困難になる症状です。批判や否定、叱責などは避け、脱抑制が生じる状況を観察して早めに周囲が気付けるようにすることである程度の対応は可能です。まずは服薬以外での対処方法を検討することが適切だと考えられます。
5.(×)暴力に至った経緯の情報収集をし、回避するための工夫を検討することが先決です。
ささえるラボ編集部です。
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