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女性だらけの介護の仕事、職場の嫌がらせに耐えられません

女性だらけの介護の仕事、職場の嫌がらせに耐えられません

【回答者:大庭 欣二】「大人の振る舞い」を演じてみてはいかがでしょうか。


本日のお悩み

コロナで突然仕事を休んでしまいました。
出勤後、みんなに「すみません」と言わなかったことが原因で、クリスマス会の出し物の時に、施設長さんと事務の人が、コソコソ話している姿を見てしまいました。
また、着替えている時に、主任に電気を消されたりします。
なんの嫌がらせなのか分かりませんが、凄く嫌でした。

女性だらけの仕事で、5年目になります。私は逃げずにこの仕事を続けて行きたいのですが、言いたい事が言えません。
もし言ったら、何を言われるのか分からないのと、だったら先に言ってよなどと言われるかもしれないと思うと人間が怖いです。

「大人の振る舞い」を演じてみてはいかがでしょうか。

コロナであったり、職場での嫌がらせであったり、辛い経験や思いをされたのですね。
心中穏やかでないことは文章から伝わってまいります。

ご質問の文章からだけでは、すべてを理解しての回答とは言えませんが、このような考え方もあるということをお伝えいたしますね。

大人の振る舞いをしてみましょう

読ませていただく範囲では、周りの皆さんの振る舞いは少し幼稚な感じがいたしますね。子どものいじめのような雰囲気も感じます。それに対し、徹底的に「大人の振る舞い」を演じてみてはいかがでしょうか。

「コロナで突然休んだ」という行為のあとは、「素直に迷惑をおかけしました。と頭を下げる。」等の相手の心に寄り添った対応をしてみる。周りの環境が良くなくて、それがゆえに「すみません」と発せられなかったにしても。それでも、自分自身だけはしっかりと大人の振る舞いを行い続ける。その際の周りの反応をしっかりと観察し、確認してみてください。
自分を変えることによる、相手の変化を確認するわけです。

ご質問者さんが大人の振る舞いをし続けることで、周りの子供じみた対応が変わるかどうか。
もし、それで周りが変わったのであれば、その振る舞いを続けてみてはいかがでしょうか。

自分の対応を変えることで起こる変化

コミュニケーションとは不思議なもので、こちらが「負」のオーラを発すれば、相手も「負」で返してくることも多々あります。大人の振る舞いを演じながら、相手の気持ちに寄り添うことで、ご質問者さんから発せられる「負」のオーラは消えていくと思います。

ところが、どんなにご自身を意識的に変えても、何も変わらない場合もあります。
その要素は「職場環境」「経営体質」「お局様の存在」などなど、多岐にわたります。
一個人の努力ではどうしようもないケースも多々あります。

転職は自己実現のための選択肢

そのときはどうするのか?
私は職場を変わるという選択をしてもよいと思います。
それは決して「逃げる」のではなく、「自己実現のための選択」です。
そして、選択された先で「大人の振る舞い」を続けられ、「大人の職場」を創り上げる方が賢明な選択かもしれません。「大人の振る舞い」は演じ続けることで、しっかりと身につき、周りに拡がっていくこともありますからね。

介護という尊い仕事に、しっかりと注力できる環境で働けるようになることを切に願っています。

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この記事のライター

福岡福祉向上委員会 代表

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