本日のお悩み
今年から介護の仕事をはじめました。
先輩方はやさしい方も多く、大変なこともありますが利用者さんとの会話に癒されながら楽しく働けています。
相談なのですが、私の職場では、夜勤の時にお菓子交換会があります。
みんなのぶんのお菓子を持ってくるのが暗黙の了解として定着していて、私も毎回お菓子を持って行きます。
いただくのは嬉しいし楽しいときもあるのですが、金銭的負担もあるし(みんなおいしいものを持ってくるので)ちょっとプレッシャーにもなっています。
先輩の中にもそう思っている人もいるみたいです。
他の職場でも当たり前にやられていることですか?
お菓子交換を負担がないようにうまくやる方法はありますか?
空気に「水を差す」ことが必要なのかもしれません
今年から介護の仕事をはじめられ楽しく働かれているとのことで、同じ業界で働く仲間として、私もうれしい気持ちになりました。
ご質問の内容を拝見し、「空気」の話をお伝えしたいと思いました。
本題に入る前に私の経験をお伝えしますと、職場に「誰でも食べていいですよお菓子BOX」なるものがありました。
誰かのお土産だったり、差し入れだったりが入っていて、自由に食べたり、またお菓子を入れたり。
(私は食べる専門でいることが多かったです。笑)
■新しく入職したからこそ分かる「空気」
質問者さんは、夜勤のおやつ交換会の慣習を「楽しいけど、ちょっとプレッシャー」と感じているのですね。
おそらく、他にもそう思っている方はいるけれど、なんとなく言い出しづらいし、悪いことではないし……
そんな「空気」があるのではないかと思います。
きっと、新しくその職場に入った質問者さんだからこそ、その「空気」に違和感というか、プレッシャーを感じたのでしょう。
それは決して悪いことではなくて、その「空気」という人を拘束するものに対して、疑問を感じたということに過ぎません。
私はそんなとき、「水を差す」ということをおすすめします。
それは具体的にどういうことかというと、そのご自身の思いを、率直に職場の方に打ち明けてみることです。
■その「空気」が発生した理由は?
「そんな空気の読めないことできない」と感じるでしょうか。
でも、水を差すというのは決してその「おやつ交換会」を否定する行為ではなくて、なぜその「空気」があるのか?を考えるためにすることです。
例えば、仮にそのおやつ交換会がはじまった理由が「メンバーで励まし合って、夜勤をがんばるため」であったとしたら。
おやつ交換会が負担になっている人がいたら、本末転倒です。
じゃあ他の方法を考えよう、となるかもしれないし、負担の少ない頻度を考えよう、となるかもしれないし、そこはチームで考えて、決めていく必要がありますね。
もしかしたら、なんとなく始まっただけで特に目的はなかったよ、ということもあり得ます。
■職場の習慣は、案外気付けないものです
なぜ「空気」の話をしたかというと、これはおやつ交換会のことに限らず、仕事のありとあらゆる場面で起こりうる悩みだと感じたからです。
職場のルールや慣習って、他の職場を知らないと案外気が付かずに当たり前のことだと認識して、「空気」になってしまいます。
もちろん空気は決して、悪いものというわけではありません。
空気があるおかげで、言葉にせずとも、感情移入することが出来ます。
良い空気・悪い空気、どちらもあることは、質問者さんも体感したことがあるのではないでしょうか。
■最後に
質問者さんの文章を読ませていただいて、きっとすごく空気を読む方なのではないかな、と感じました。
だからこそ、空気を読みすぎて辛いと感じることが、もしかしたらこの先にもあるかもしれません。
そんなときに、「水を差す」という方法があることを思い出していただけたらと思います。
水を差すのは勇気がいることですが、その水がゆくゆく空気にもなりえます。
今後も、楽しくお仕事が続けられることを願っています!
社会福祉士、精神保健福祉士、介護支援専門員