本日のお悩み
特養で介護職をしています。ケアには自信があり、利用者様からのセクハラや暴言、暴力も日常茶飯事でうまく対応していると自負していました。
先日、ある男性の利用者様から「ケアスタッフとしてなっていない、その前に、人としてなっていない」とタブレットに書いたラインの文字を見せられました。
それには、私の名前が実名で呼び捨てで書かれており、私以外の介護スタッフ全員に見せていました。
その方は半身不随で失語症があり、タブレット使用を許されています。認知症はありません。
ショックでした。その方は軟便気味で1日に10回以上排便の訴えがあり、便失禁も1日に3回はあります。
ベット上での生活で、要求があればナースコールを押されます。
書いた理由は軟便が出たのに、私がオムツを変えなかったからとの訴えでした。
しかしそのような事実はありません。
むしろ他の利用者様よりも丁寧なケアをしていたつもりだったので悲しくて悲しくてやりきれない思いで、もういっそ介護職は辞めようかと思っています。
慢性的な人員不足で毎日身体的にも肉体的にも限界ぎりぎりで働いています。
もう、心がポッキリと折れる音がしました…。
相談者:プニッチ さん
とらえ方を変えてみると、違った感情が湧いてくるかもしれません
日々のお仕事お疲れさまです。
質問を拝見し、なんとも私も胸が痛む思いでした。
これまで介護職として培ってきたものがたくさんあられるからこそ、ショックな出来事でしたね……。
私自身も、信頼関係が築けていると思っていた利用者の方から意見をいただいたときは、冷や汗が出るというか、胃が痛くなるというか、なんともしんどい気持ちになったことを思い出します。
でも、私は質問文を読んでこう思いました。
利用者の方の言動がある前も後も「質問者さんの価値は、何一つ変わっていない」
■周囲の人はあなたの頑張りを見ているはず
もちろん、言われて心が傷ついたり、悲しい思いをしたりといった感情の変化は間違いなくあって、介護職を辞めたいという思いもとても理解出来ます。
でもきっと、普段の仕事の様子を見ている周囲の方々は、質問者さんのことを人としてなっていないなんて思っていないはずです。
理由も思い当たらないとのことなので、利用者の方も、何か思い違いが生じてしまっているのかもしれないなと感じました。
■とらえ方を変える方法2つ
人員不足の中でも丁寧なケアを心がけて働いていた質問者さんは、仕事に対する思いも人一倍なのではないかと思います。
そんな中で、今回のことをどうとらえることが出来れば少しでも気持ちが楽になるか……。
それは今回のことに限らず、起きた出来事のとらえ方によって変わってくるのだと考えています。
そこで、とらえ方について思いつく2つの方法を提案します。
観察する
1つ目は、観察すること。
今の悩みを、第三者の視点で俯瞰的に見てみることです。
客観的に見てとらえることで、湧いてくる感情ももしからしたら何か違ったものになるかもしれません。
書きなぐる
2つ目は、書きなぐること。
頭の中に浮かぶ感情をとにかく紙に書いてみましょう。
そして書き終わったら、自分に何が出来るかを考えてみましょう。
この時、もしもその具体的な行動が思いつかない場合は、今は何ともならないと、あきらめるということも必要なのかなと思います。
■最後に
これまで頑張ってこられた質問者さんだからこそ、これからも、介護の仕事を続けてほしい。
そんな思いでこの回答を書いています。
きっとそんな応援者が身近にもたくさんいるはずです。
どうか今の気持ちが少しでも和らぎますように。応援しています!
社会福祉士、精神保健福祉士、介護支援専門員