第36回介護福祉士国家試験 対策問題(こころとからだのしくみ)1
■問題
Hさん(75歳、男性)は,一人暮らしであるが、隣人と共に社会活動にも積極的に参加し、ゲートボールや詩吟、芸術活動など多くの趣味をもっている。また、多くの友人から、「Hさんは、毎日を有意義に生活している」と評価されている。Hさん自身も友人関係に満足している。
ライチャード(Reichard,S.)による老齢期の性格類型のうち、Hさんに相当するものとして、適切なものを1つ選びなさい。
1.自責型
2.防衛型(装甲型)
3.憤慨型
4.円熟型
5.依存型(安楽いす型)
解答と解説
■解答
4.円熟型
■解説
1.(×)自責型(内罰型)は、自身の不幸や失敗に対して自責的態度を取り、他者への関心が低く孤立しがちで、死は開放と受け取ります。
2.(×)防衛型(装甲型)は、強い防衛体制を敷くことで老化の不安に対処しようとし、活動を継続することで適応できると考えます。
3.(×)憤慨型(外罰型)は、自身の不幸や失敗に対して敵意を示し、他者を非難・攻撃することで対処しようとします。死に対しては不安や恐れを抱きます。
4.(○)Hさんは自己の人生を前向きに受け入れ、積極的に社会参加を行っている適応型であり、円熟型に該当します。
5.(×)依存型(安楽いす型)は、他者に依存し、受動的かつ消極的な姿勢となり、現在の状況に甘んじて楽に暮らそうとします。
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