第36回介護福祉士国家試験 対策問題(介護の基本)1
■問題
利用者主体の考えに基づいた訪問介護員(ホームヘルパー)の対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.トイレの窓は換気が必要であると判断し、開けたままにしておいた。
2.認知症(dementia)の人が包丁を持つのは危険だと判断し、訪問介護員が調理した。
3.煮物を調理するとき、利用者に好みの切り方を確認してもらった。
4.糖尿病(diabetes mellitus)のある利用者には、買い物代行で菓子の購入はしないことにした。
5.次回の掃除のために、訪問介護員が使いやすい場所に掃除機を置いた。
解答と解説
■解答
3.煮物を調理するとき、利用者に好みの切り方を確認してもらった。
■解説
1.(×)換気が必要だと提案することは適切ですが、利用者と相談もせず窓を開けたままにすることは防犯上の観点からも不適切です。
2.(×)自ら調理することは、認知症の予防やケアにつながる可能性があると考えられています。認知症の程度や心身状況などを考慮して、総合的に安全性を判断する必要があります。
3.(○)好みを尊重して調理するなど、本来のライフスタイルを継続する姿勢は、利用者主体の考えに基づいた適切な対応です。
4.(×)医学的に正しい内容であっても、独断で利用者の購入希望品を変更することは不適切です。利用者本人や医師などと話し合い、本人が納得して自分の意思で決定するよう導きます。
5.(×)訪問介護員のみの判断で掃除機の配置を変更してしまうと、利用者の混乱を招くおそれがあります。
ささえるラボ編集部です。
福祉・介護の仕事にたずさわるみなさまに役立つ情報をお届けします!
「マイナビ福祉・介護のシゴト」が運営しています。