第36回介護福祉士国家試験 対策問題(認知症の理解)5
■問題
Lさん(83歳、女性、要介護1)は、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimerʼs type)である。一人暮らしで、週2回、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用している。
ある日、訪問介護員(ホームヘルパー)が訪問すると、息子が来ていて、「最近、母が年金の引き出しや、水道代の支払いを忘れるようだ。日常生活自立支援事業というものがあると聞いたことがあるが、どのような制度なのか」と質問があった。
訪問介護員の説明として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.「申込みをしたい場合は、家庭裁判所が受付窓口です」
2.「年金の振込口座を、息子さん名義の口座に変更することができます」
3.「Lさんが契約内容を理解できない場合は、息子さんが契約できます」
4.「生活支援員が、水道代の支払いをLさんの代わりに行うことができます」
5.「利用後に苦情がある場合は、国民健康保険団体連合会が受付窓口です」
解答と解説
■解答
4.「生活支援員が、水道代の支払いをLさんの代わりに行うことができます」
■解説
1.(×)家庭裁判所が受付窓口となるのは成年後見人制度です。日常生活自立支援事業の実施主体は都道府県または指定都市の社会福祉協議会であり、受付窓口は市町村社会福祉協議会となります。
2.(×)年金の振込口座を本人以外のものに変更することはできません。
3.(×)利用者本人が事業の契約内容について理解できることが利用条件となっています。
4.(○)生活支援員は、税金や公共料金の支払い手続きを支援することができます。
5.(×)日常生活自立支援事業の利用に関する相談・苦情は、居住する市町村の社会福祉協議会内に設置されている運営適正化委員会が受け付けています。
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