第36回介護福祉士国家試験 対策問題(こころとからだのしくみ)5
■問題
Jさん(82歳、女性)は、施設に入所している。Jさんは車いすで食堂に来て、箸やスプーンを使って、自分で食事をしている。主食は普通食、おかずは刻み食で全量摂取している。最近、車いすからずり落ちる傾向があり、首が後屈した姿勢で食事をし、むせることが多くなった。
Jさんが誤嚥(ごえん)をしないようにするための最初の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.食事回数の調整
2.座位姿勢の調整
3.使用食器の変更
4.食事の量の調整
5.食事場所の変更
解答と解説
■解答
2.座位姿勢の調整
■解説
1.(×)食事回数を調整する必要はありません。
2.(○)首が後屈した姿勢になることで気管に食べ物が入りやすくなっているため、座位姿勢を調整する必要があります。車いすやテーブルの高さなどにも配慮して、頸部が後屈しないよう軽い前屈みの姿勢とし、誤嚥の防止を図ります。
3.(×)箸やスプーンを使って自力での食事が可能であり、食器を変更する必要はありません。
4.(×)全量摂取しているという情報から、食事の量に問題はないと考えられます。
5.(×)食事をする環境に問題はみられず、場所を変更する必要はありません。
ささえるラボ編集部です。
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