第36回介護福祉士国家試験 対策問題(コミュニケーション技術)4
■問題
Dさん(90歳、女性、要介護5)は、重度のアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimerʼs type)である。介護福祉職は、Dさんに声かけをして会話をしているが、最近、自発的な発語が少なくなり、会話中に視線が合わないことも増えてきたことが気になっている。
Dさんとのコミュニケーションをとるための介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.引き続き、言語を中心にコミュニケーションをとる。
2.Dさんが緊張しているので、からだに触れないようにする。
3.表情やしぐさを確認しながら、感情の理解に努める。
4.視線が合わないときは、会話を控える。
5.自発的な発語がないため、会話の機会を減らしていく。
解答と解説
■解答
3.表情やしぐさを確認しながら、感情の理解に努める。
■解説
1.(×)自発的な発語が少なくなっていることから、言語だけに頼らず他のコミュニケーション方法を検討する必要があります。
2.(×)Dさんに緊張はみられません。また、一般的にスキンシップは緊張を解きほぐす有用なコミュニケーション方法です。
3.(○)言語的コミュニケーションが困難になってきたことから、表情やしぐさなどの非言語的コミュニケーションを含めて感情の理解に努めます。
4.(×)視線が合わないことが会話の拒絶を意味するとは限らないため、さまざまな方法でコミュニケーションを図る努力をすべきです。
5.(×)会話の機会を減らしてしまうと、認知症がさらに進行するおそれがあります。
ささえるラボ編集部です。
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