第36回介護福祉士国家試験 対策問題(発達と老化の理解)5
■問題
高齢期の腎・泌尿器系の状態や変化に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.尿路感染症(urinary tract infections)を起こすことは非常に少ない。
2.腎盂腎炎(じんうじんえん)(pyelonephritis)の主な症状は、頭痛である。
3.尿の濃縮力が低下する。
4.前立腺肥大症(prostatic hypertrophy)では、尿道の痛みがある。
5.薬物が排出される時間は、短くなる。
解答と解説
■解答
3.尿の濃縮力が低下する。
■解説
1.(×)高齢期では、基礎疾患の存在や免疫機能低下などにより、尿路感染症を起こしやすくなります。
2.(×)腎盂腎炎は、腎臓の細菌感染により炎症が生じる病態です。主な症状は発熱や腰痛です。
3.(○)腎臓への血流量が低下し、糸球体濾過機能も低下することから、尿の濃縮力は低下します。
4.(×)前立腺肥大症の主症状は残尿感や排尿困難であり、尿道の痛みはみられません。
5.(×)加齢による腎臓機能の低下に伴って薬物が体内にとどまりやすくなるため、薬物排出までの時間は長くなります。
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