第36回介護福祉士国家試験 対策問題(障害の理解)8
■問題
Bさん(21歳、男性)は、統合失調症(schizophrenia)を発症し、継続した内服によって幻覚や妄想などの症状は改善しているが、意欲や自発性が低下して引きこもりがちである。現在、Bさんは、外来に通院しながら自宅で生活していて、就労を考えるようになってきた。
介護福祉職が就労に向けて支援するにあたり留意すべきこととして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.あいまいな言葉で説明する。
2.代理で手続きを進める。
3.介護福祉職が正しいと考える支援を行う。
4.Bさんに意欲をもつように強く指示する。
5.Bさん自身が物事を決め、実行できるように関わる。
解答と解説
■解答
5.Bさん自身が物事を決め、実行できるように関わる。
■解説
1.(×)統合失調症では理解力や問題解決能力が低下することから、理解しやすい言葉や方法で説明します。
2.(×)Bさんができることや決められることは、できるだけ本人が手続きする方向で支援します。
3.(×)介護福祉職の意向を一方的に押し付けるのではなく、本人が意思決定できるよう情報提供などの支援を行います。
4.(×)意欲や自発性が低下しているのは統合失調症の陰性症状であり、強く指示することは不適切です。
5.(○)本人の自主性を尊重し、力を最大限に生かして自己決定できるよう関わります。
ささえるラボ編集部です。
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