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営業事務から介護職への転職、45歳では遅すぎますか?

営業事務から介護職への転職、45歳では遅すぎますか?

【回答者:大関 美里】異業種からの転職は、大賛成です!


本日のお悩み

45歳の女性です。私は独身で、営業事務の仕事をしてきました。会社で辛いことがあり、仕事をやめようと思っています。一人で生きていこうと決めていますが、介護の仕事に挑戦するのは遅すぎるでしょうか。手に職をつけたいと思い、これまでと違った業界から挑戦したいと思っています。一般の会社から介護職になった方がいらっしゃればアドバイスをいただきたいです。

異業種からの転職は、大賛成です!

回答者

ご相談ありがとうございます。
会社でお辛いことがあったのですね。
もう辞めたいと思われるくらいとのことだと、今は本当に苦しい最中かもしれませんが、ありのままお話ができる方がそばにいらっしゃれば、ぜひ口に出してお話ししてみてくださいね。それか、ノートなどを使って、頭の中にある言葉や気持ちを、文章にして書き出してみてください。
少し、今の気持ちが整理できることと思います。

では、今回こちらでは、介護業界への転職についてのご相談にお答えしたいと思います。
私自身は、介護職から一般職、そして介護関係の仕事にと、業界を変えて来た経験があります。
その間に、一般企業から介護の現場に転職をされて来た方も多く出会ってまいりました。
印象としては、異業種からの転職で、介護職がぴったり天職だ!と楽しんでやられている方が多くいらっしゃいました。

ただ、異業種からの転職だから上手くいった、というよりは、パン屋さんであっても、工場勤務であった方であっても、その方の得意なことが生かされた時に、介護職がぴったり来た!と感じられるようです。
・・・と言うのも介護のお仕事は、その人の生活や人生をサポートしていく、生きていて良かったと思っていただける時間の創造になります。
美味しく食べて、気持ちよくお風呂に入って、眠って、スッキリ排泄もできるようにサポートする・・・と
言う生きていくために必要なケアもあるのですが、それ以上に「生活」をサポートしていく仕事、と捉えていただくと、しっくりくるかもしれません。
その「生活」には衣食住以外に、余暇や趣味の活動もありますが、「人が生きている中でしている事は全て介護の仕事につながっている」と、大きく言うことができると私は思っています。

相談者様も「得意なこと」「好きなこと」があるかと思います。
自分の「好き」が生かせる場面が、介護職として働くと異業種よりは多い。
そのことが、異業種からの転職を考える際には上手く行きやすいポイントかもしれません。

今もしも、思い当たるような趣味や得意なことが浮かんで来ない場合は、これまでされていた営業事務のお仕事から考えてみたいと思います。
営業事務のご経験がある方ですと、営業さんの仕事をサポートするようなお仕事だったのではないでしょうか?会社に必要不可欠な、書類作成や電話対応なども、されていたことと思います。
そのお仕事は、営業職や会社自体を支えていたと思いますが、介護の仕事の根本の「誰かを支える」ことは通じるものがあります。
介護のやり方は、勉強すれば身に付けることができますが、「サポートする」心構えやあり方などは、異業種の方もそこでの経験が十分に活かせると感じています。
今からでも介護職への転職は、遅くはないと思います。体力的なものを除けば、精神的な経験値が多い方が、対象者の気持ちに寄り添うことも出来るので、ぜひ介護業界へ挑戦して頂けたらと思います。

この記事のライター

社会福祉士、介護福祉士、認定排泄ケア専門員、排泄機能指導士

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