マイナビ福祉・介護のシゴト
主任のせいでミーティングが終わりません…

主任のせいでミーティングが終わりません…

【回答者:後藤 晴紀】職場内の環境を振り返りながら、時間厳守の風土もつくっていきましょう!


本日のお悩み

職場のミーティングがいつもいつも長くなり、そのぶんの残業代はつけてもらえません。ひとりの主任の話が長いのと、話がそれるので絶対に時間内におわりません。みんな迷惑しています。そんなときどうしたらいいですか?

職場内の環境を振り返りながら、時間厳守の風土もつくっていきましょう!

ご質問ありがとうございます!

残業代もなく、会議内容と違う話を延々とされると、話の内容も入ってこず、イライラとしてしまい、結果として、モチベーションも下がってしまいますよね!
ご質問者さんのお気持ち、良くわかります。
私も、同様の経験もしましたし、職員にそのような印象を与えてしまっていた場面も少なくありません。

私の経験を基に、ご質問者さんが、主任に不快感を与えずに、解決できる方法をいくつかご提案させていただきます。

なぜ話が長くなってしまうのか考えてみましょう

まず初めに、何故主任の話が長くなってしまうのかの考察です。恐らく、伝えたいことがたくさんある、熱心な主任なのでしょうね。
ですが、何から伝えれば良いのか、まとめられずに思いの丈をぶつけてしまっているのだと思います。

見方を変えれば、現状をどうにかしたいという強い気持ちのある、良い職員ともいえると思います。
が、その思いが空回りしてしまっては、全く意味がありませんけどね。。。『主任さん!もったいない』です。

もしかすると、副主任さんのような主任職よりも下の中間管理職がうまく機能していない可能性もありますよね。ご提案はさせていただきますが、問題はその主任さんお一人ではない可能性がありますので、職場内の環境を今一度冷静に見返してみてくださいね。

役職者に相談する

一つ目の提案としては、主任より上のクラスの役職者に、時間厳守の相談をされてみてはいかがでしょうか?皆さん、ご家庭もおありだったり、予定のある職員もいらっしゃるかと思います。

何より会議体は、集中して決められた議案を伝達したり、まとめたりする場となりますので、だらだらと長時間行うものではありません。特に日本人の特徴として、開始時間は厳守する傾向にあるのに、終了時間は厳守しない傾向がありますね。

そのことを踏まえ、役職者の方に時間厳守の周知をしていただく事が必要と考えます。更に、議長にあたる進行役の職員に、何時までに終了しますので、5分程度でお願いします。などと、事前に持ち時間を伝達する方法もあります。

また、会議の中で協議するような場合、事前に根回しをして、結論付けられる議案に関しては、事前に結論付けておき、会議体で周知する形にすることで、全体のボリュームを抑えることもできます。

事前に残業できない旨を伝え、退席する

相手を不快にさせない、少人数での対面での話の切り方については、いくつかの方法がありますが、大人数での会議体の場合、話している職員よりも立場が高い職員でなければ、話を切り上げることは難しいでしょう。主任職をその場で責めたり、ないがしろにしてしまう組織にも疑問が残ってしまいますしね。

そんなどうしようもない場合の最終手段としては、会議の前に何時以降は残れない旨を伝え、超過した分の内容については、必ず議事録や参加者に確認する旨を伝え、退席するのが望ましいと思います。

私個人の想いとしては、その主任が何を伝えたいのかを考察し、職員一丸となって、改善に向けて協力していただきたいという気持ちはあります。

主任を理解することで、主任もご質問者さんの事を理解してくれると思います。人間関係を悪くしないためにも、時計を見たり、ソワソワしたり、咳払いはご法度ですよ!主任との関係を良好にすることで、場を和ませる伝え方で、話を切り上げることも可能になると思います。

会議の質を上げ、有意義な話し合いが行われる環境を皆さんで作っていってくださいね。

最後に、難しいとは思いますが、超過した分の残業申請を認めていただけるように相談されてみるのも選択肢の一つではあります。

ご質問ありがとうございました。

この記事のライター

・けあぷろかれっじ 代表
・NPO法人JINZEM 監事

介護福祉士、社会福祉士、介護支援専門員、潜水士

関連する投稿


住居型有料老人ホームでの老老介護|介護職員ができるサポート方法とは?

住居型有料老人ホームでの老老介護|介護職員ができるサポート方法とは?

住居型有料老人ホームなどの介護施設では、夫婦での入居が認められています。長年連れ添った家族と同じ施設に入れることは安心感がある反面、施設に入居をしているにもかかわらず、老老介護になってしまうというリスクもあります。この記事では、夫婦で入居している方に介護職員ができるサポート方法を専門家が解説します!【執筆者/専門家:伊藤 浩一】


年末年始、介護施設から自宅へ一時帰宅|施設に戻りたくない利用者さんへの対応方法を専門家が解説!

年末年始、介護施設から自宅へ一時帰宅|施設に戻りたくない利用者さんへの対応方法を専門家が解説!

年末年始が近づくと、介護施設から自宅へ一時帰宅をし、家族や親戚と年越しを楽しむ利用者さんも多いのではないでしょうか。自宅での時間が充実すると、施設に戻ってくることを拒む利用者さんもいらっしゃいます。この記事では、そのような利用者さんに対する対応方法を専門家が解説します!【執筆者/専門家:羽吹 さゆり】


介護のアセスメントとは? 実施のポイントやアセスメントシートの書き方を解説!

介護のアセスメントとは? 実施のポイントやアセスメントシートの書き方を解説!

介護業界で、利用者が抱える課題を明確にすることをアセスメントといいます。アセスメントは、適切な介護サービスを提供するために欠かせません。この記事では、実施のポイントやアセスメントシート作成のポイントなどの基礎知識を解説します。


介護職は体力勝負?|介護業界の現状や、体力に自信がなくなった際の対処方法を解説!

介護職は体力勝負?|介護業界の現状や、体力に自信がなくなった際の対処方法を解説!

介護職は、夜勤や身体介護など体力勝負なイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。とはいえ、体力は年齢とともに衰えていくものです。この記事では介護現場の実態を確認したあと、体力に自信がなくなった場合の対処方法などを解説します!【コラム執筆者/専門家:大関 美里】


介護士におすすめの服装選びとは?|アイテムごとに介護に適した服装のポイントを紹介します!

介護士におすすめの服装選びとは?|アイテムごとに介護に適した服装のポイントを紹介します!

介護施設の中には、制服が支給されるところもあれば、私服で勤務するところもあります。介護職として働く際に向いている服装とは?トップスやボトムス、靴やエプロンなどアイテムごとにおすすめの素材や特徴などを解説します!また、身だしなみの注意点やNG例も紹介しています。


マイナビ福祉・介護のシゴト 閲覧ランキング
【北海道・東北】
【関東・甲信越】
【北陸・東海】
【関西・中四国】
【九州・沖縄】

最新の投稿


第36回 介護福祉士国家試験 過去問と解説(こころとからだのしくみ)

第36回 介護福祉士国家試験 過去問と解説(こころとからだのしくみ)

第36回 介護福祉士国家試験の試験科目【こころとからだのしくみ】の過去問と解説を用意しました。 力試しや国試対策にご利用ください。


第36回 介護福祉士国家試験 過去問と解説(医療的ケア)

第36回 介護福祉士国家試験 過去問と解説(医療的ケア)

第36回 介護福祉士国家試験の試験科目【医療的ケア】の過去問と解説を用意しました。 力試しや国試対策にご利用ください。


第36回 介護福祉士国家試験 過去問と解説(総合問題)

第36回 介護福祉士国家試験 過去問と解説(総合問題)

第36回 介護福祉士国家試験の試験科目【総合問題】の過去問と解説を用意しました。 力試しや国試対策にご利用ください。


介護職が行う自立支援|4つの基本ケアや実際の取り組みについて解説!

介護職が行う自立支援|4つの基本ケアや実際の取り組みについて解説!

自立支援介護とは、介護が必要になった高齢者が、可能な限り自分の力で生活できるように支援する介護のことです。高齢化が進む日本において、デイサービスなどを提供する介護施設でも近年、自立支援介護は注目されています。この記事では、自立支援介護の4つの基本ケアや実際の取り組みについて専門家が解説します!【執筆者/専門家:古畑 佑奈】


介護施設で年末年始にできるイベント|クリスマス会や忘年会の準備のポイントを解説!

介護施設で年末年始にできるイベント|クリスマス会や忘年会の準備のポイントを解説!

年末年始は、クリスマス会や忘年会などさまざまなイベントが行われる時期です。介護施設でもこれらのようなイベントを実施すると、利用者さんたちの活力を高めたり、親睦を深めたりする良い機会になります。この記事では、年末年始のイベントを企画するにあたって準備したいこと、当日取り入れられるレクリエーションなどを紹介します。【執筆者/専門家:後藤 晴紀】


マイナビ福祉・介護のシゴト
「マイナビ福祉・介護のシゴト」は、福祉・介護職に特化した中途、パート向け求人サイトです。
介護職をはじめ、福祉・介護業界に関連する職種の求人を掲載しています。
本当に自分にあった施設や事業所を、ご自身で手軽に探すことができるよう職場の雰囲気がリアルに伝わる情報を用意することで、適切なマッチングを実現していきます。
【職種から求人・転職情報を探す】