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次の事例を読んで答えなさい。
〔事 例〕
Jさん(20歳、男性)は、中度の知的障害を伴う自閉症(autism)があり、2か月前から就労継続支援B型事業所を利用している。Jさんは、日常生活に関することは自分の感情を伝えることができるが、他者の感情を読み取ることや抽象的な言葉の理解は苦手である。
また、社会的な善悪に照らして自分の言動を判断することが難しい。
ある日、事業所で作業中にJさんが興奮して他の利用者を叩(たた)いた。
介護福祉職は二人を引き離し、Jさんを個室に連れて行って対応した。
作業終了後、同居している家族にJさんの出来事を伝えた。
家族はJさんに、「どうしてそんなことをするの。いつもだめなことばかりして」とイライラした口調で叱った。
Jさんを個室に連れて行ったときの、介護福祉職のJさんに対する最初の言葉かけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.「人を叩くのは許されません」
2.「相手の気持ちを想像しましょう」
3.「自分のしたことを反省しましょう」
4.「ここで話をしましょう」
5.「なぜ叩いてしまったのですか」
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1.(×)人を叩くことが許されない理由を具体的に伝える必要があります。
2.(×)他者の感情を読み取ることが難しいJさんには不適切な言葉です。
3.(×)抽象的な言葉の理解は苦手であるため、分かりやすい言葉で伝える必要があります。
4.(○)個室に連れてこられても、Jさんはここで何をするつもりなのか推し量ることができずに不安な状態であると推察されます。気持ちを落ち着かせるためにも、最初の言葉かけとして適切な内容です。
5.(×)社会的な善悪に照らして自身の言動を判断することが難しいため、叩いた理由を聞くことでJさんの混乱を招く可能性があります。
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次の事例を読んで答えなさい。
〔事 例〕
Jさん(20歳、男性)は、中度の知的障害を伴う自閉症(autism)があり、2か月前から就労継続支援B型事業所を利用している。
Jさんは、日常生活に関することは自分の感情を伝えることができるが、他者の感情を読み取ることや抽象的な言葉の理解は苦手である。
また、社会的な善悪に照らして自分の言動を判断することが難しい。
ある日、事業所で作業中にJさんが興奮して他の利用者を叩(たた)いた。
介護福祉職は二人を引き離し、Jさんを個室に連れて行って対応した。
作業終了後、同居している家族にJさんの出来事を伝えた。
家族はJさんに、「どうしてそんなことをするの。いつもだめなことばかりして」とイライラした口調で叱った。
Jさんを叱った家族への介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.叱ることは正しいと支持する。
2.家族の対応は間違っていると否定する。
3.Jさんへのこれまでの対応や思いを聴く。
4.家族の対応には介入せずに黙認する。
5.介護福祉職の指示どおりに対応するように伝える。
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1.(×)介護福祉職が善悪の評価を行い、家族を一方的に支持する対応は不適切です。
2.(×)叱ってしまった家族の思いも受容する必要があり、間違っていると断言することは不適切です。
3.(○)家族に対しても傾聴の姿勢が基本であり、介護福祉職として最も適切な対応だといえます。
4.(×)「いつもだめなことばかりして」と家族がイライラしていることからも、Jさんや家族が抱える課題の解決に向けた支援が必要な場面であり、黙認するのは無責任です。
5.(×)家族の言動に対して、介護福祉職が何らかの指示を行うことは不適切です。
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