本日の一問一答
領域:総合問題
次の事例を読んで答えなさい。
〔事 例〕
Lさん(78歳、女性)は一人暮らしをしている。「もったいない」が口癖で、物を大切にし、食べ物を残さないようにして生活している。
半年前、脳の細い血管が詰まっていることがわかり、入院して治療を受けた。左半身にしびれがあり、右膝の変形性関節症(osteoarthritis)で痛みもあったために、介護保険の申請をしたところ、要介護1になった。
家事はできるだけ自分でしたいという希望から、週に2回、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用して、掃除と調理を訪問介護員(ホームヘルパー)と一緒にしている。
Lさんが入院するきっかけになった脳の疾患として、適切なものを1つ選びなさい。
1.ラクナ梗塞(lacunar infarction)
2.くも膜下出血(subarachnoid hemorrhage)
3.慢性硬膜下血腫(chronic subdural hematoma)
4.正常圧水頭症(normal pressure hydrocephalus)
5.高次脳機能障害(higher brain dysfunction)
解答と解説
■解答
1.ラクナ梗塞(lacunar infarction)
■解説
1.(○)脳の血管が詰まる脳梗塞には、脳血栓症と脳塞栓症があります。脳血栓症はさらに、アテローム血栓性脳梗塞(太い動脈の粥状硬化)と、ラクナ梗塞(細い動脈の動脈硬化)に分類されます。
2.(×)くも膜下出血は、脳表面のくも膜と軟膜の隙間で出血が起こった状態です。
3.(×)慢性硬膜下血腫は、軽微な頭部外傷の後、脳を覆う硬膜と脳の隙間に血液が貯留した状態です。
4.(×)正常圧水頭症では、脳室内における過剰な脳脊髄液貯留が特徴的です。
5.(×)高次脳機能障害は、脳血管障害や脳外傷などが原因で脳が部分的に損傷したことにより、言語、思考、記憶、行為、学習、注意などの知的な機能に障害が起こった状態です。
ささえるラボ編集部です。
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