本日のお悩み
私の施設では、イジメやパワハラが常態化しています。
何とかしたくて施設長に相談しても真剣に受け止めてもらえません。
それどころか、イジメをしている職員のほうの見方をする始末です。
イジメをするグループは利用者さんへの対応も悪い見本のような事ばかりです。
尿量が多く、尿漏れする利用者さんに対して「尿量が多いから水分を制限しよう」や「仕事が大変でしんどいから、トイレ誘導の回数を減らそう」など平気で言う人達です。
しかし、施設長の前では素晴らしい事を言い、愛想も良いため、施設長は見事に騙され高評価です。
イジメられて、しんどい仕事ばかり押しつけられて、評価もしてもらえない身からすると悔しくてたまりません。
このまま耐えるしかないのでしょうか?イジメグループや施設長をどうにかできませんか?
教えて下さい。
相談者:窓際 さん
冷静に課題を整理して、解決の糸口をみつけましょう。
お疲れさまです。大変つらい環境でお仕事をされていること、心中お察しします。
なかでも、ご自身がイジメられていることや、施設長に訴えても話を聞いてくれないことに、最もつらさを感じているのではないでしょうか。
■そもそも「パワハラ」とは
2020年にパワハラ法「改正労働施策総合推進法」が施行されました。その中で、パワハラとは「優越的な関係を背景に、業務上必要かつ相当な範囲を超えた労働者の就業環境が害される言動や行動であり、受ける側がそれを精神的負担と感じたときに成立するもの」とされています。
本人がそのように受け止めた・感じた時点でパワハラになるのです。
■施設長が話を聞いてくれないときは
ここでお伝えしたいのは、施設長が話を聞いてくれないならば、
①自分がイジメやパワハラを受けたと感じたことを5W2Hで記録を残してください
②会社の人事に相談してください。
③それでも解決や納得がいかなければ、会社の外部の相談窓口(労働局・労働基準監督署にある総合労働相談コーナー)に相談してみましょう。
何かしらの解決の糸口をみつけていきましょう。
■課題を一つずつ切り分けて考えてみましょう
また、上記にて問題提起していただいた「利用者さんへの対応」についてですが、従来ならケアは介護計画書に則り提供するものであるべきなのに、スタッフの都合で介護計画を変えてしまうのは大問題です。
それが当たり前の風土になっている環境であれば、スタッフの質がかなり低い職場…ということになるのでは?!
ご相談者さんの中ではさまざまなお悩みが絡み合ってしまっているとは思いますが、課題と課題とを一度切り離し、ひとつずつ整理しながら解決に向かうことをおすすめします。
そこで解決できないことが論理的に理解できれば、次のステップに進めるのではないでしょうか。
・(有)⽻吹デザイン事務所介護事業部アモールファティ代表
・アモールファティスクール⻑
介護福祉⼠/介護⽀援専⾨員/介護技術指導員/⽇本語教員/社会科教員
介護職員実務者教員/社会福祉主事任⽤
理論と経験に基づく「優しく丁寧に美しい介護」を理念に実践的な介護技術研修/コミュニケーション研修及び介護離職防止の為一般企業様向けに「介護セミナー」を実施しています。