本日のお悩み
デイサービスから特養に転職したのですが、デイにいたことを職員から見下されていると感じます。チャレンジのつもりで転職したのに納得できません。どこもこういうものなんでしょうか?
見下されていると感じる理由は?じっくりと対話をすることから始めてはいかがでしょう。
まずは転職によるチャレンジ、素晴らしいですね。おめでとうございます。
私も転職の経験はありますが、不安と期待が入り交じる日々を過ごされているのではと思います。
■受け入れる側も、不安なのかもしれません
そんな中で「見下されていると感じた」とのことですが、他の職員さんのどのような言動でそのように感じられたのでしょうか。
質問者様と同様に、職場に新しい職員を受け入れる側も実は期待と不安があるものなのです。
「どんな方が入るのだろうか」「どんなキャリアなのかな」「すぐに溶け込んでくれるだろうか」さまざまな想像をして、迎え入れたことだと思います。また、質問者様が介護経験者であることから期待も大きかったのではないでしょうか。その期待の大きさからくるギャップも時としてありますよね。
お互いのその不安を取り除くのが「対話」だと思います。
まずは、自分が抱えている不安を素直に話してみてはいかがでしょうか。
■ご自分の正直な思いを伝えましょう
「今まではデイサービス勤務で、比較的軽介護者が多かったこと」「夜勤はしたことがなく、不安が大きいので、丁寧に教えてほしい」など、正直な思いを職場の皆さんに伝えていいと思います。
また、介護の職場は職場ごとのルールや用語なども多いですよね。このようなことも「分からない」ことは「分からない」と伝えてみてください。
もしかしたら、「見下されている」というのは、「分からないのに分かったふりをし、失敗する」「分かっているだろうと過度の期待をし、仕事を任せ過ぎ、上手くいかない」など、お互いの対話不足を原因とする理解不足から生じている結果かもしれませんね。
■その上で、働きやすい職場の見分け方
ここからが、働きやすい職場とそうでない職場の見分け方です。質問者様は「どこもこういうものでしょうか」と記されていますが、決してそうではありません。
働きやすい職場は、「育成できる職場」であり、「受容できる職場」だと思います。
今までの経験や得手不得手をしっかりと「受容」し、その職場で必要なルールや用語がマニュアル化され、初心者であれ、経験者であれ、その職場で一人前になっていく手順が明確になっている「育成」の仕組みがある職場。
そんな職場で働きたいし、そんな職場にしていきたいですよね。
■対話と提案を
まずは対話してみてください。もしかしたら、職場の方は質問者様が「何が出来て、何が出来ないのか」が分からないのかもしれません。対話を通じて、しっかりと伝えてみて下さい。
その上で受容と育成の仕組みがあるかどうかを見極めてみてください。無ければ、後に入ってくる方のためにも、「こんなものがあれば嬉しいと思います。」と正直に伝えてもいいと思います。
きっと職場の誰かは賛同してくれるのではないでしょうか。
■それでも賛同を得られないときは
そこの経営者や管理職の方を含め、賛同を得られないようであり、見下されているという感情が続くようであれば、その時は質問者様の思いが実現できる場にチャレンジの場を移した方がよいのかもしれません。
質問者様の転職のチャレンジが実を結ぶことを切に願っております。
福岡福祉向上委員会 代表