第33回 介護福祉士国家試験 過去問と解説(こころとからだのしくみ)
■問題1
心的外傷後ストレス障害(posttraumatic stress disorder:PTSD)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.原因となった体験が繰り返し思い起こされる。
2.1か月以内で症状は治まる。
3.小さな出来事が原因となる。
4.被害妄想を生じる。
5.気分が高ぶる。
■解答
1.原因となった体験が繰り返し思い起こされる。
■解説
1.(○)PTSDでは、原因となった体験の記憶が自らの意思とは関係なく繰り返し思い起こされ(フラッシュバック)、不安や緊張が続きます。
2.(×)PTSDの症状は、多くは一過性で数か月たつと落ち着きますが、数年たってから出現することもあります。
3.(×)小さな出来事ではなく、強い恐怖感を伴った体験が原因となります。多くは事件や事故、災害などにより死の危険に直面した後に生じます。
4.(×)不眠などの過覚醒症状や、動悸などの自律神経症状がみられますが、被害妄想が生じることはありません。
5.(×)気分が高ぶることはありません。つらい体験の記憶を遠ざけようとして、感情や感覚が麻痺することがあります。
ささえるラボ編集部です。
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