本日のお悩み
介護職未経験で2週間が経ちましたが、仕事がなかなか覚えられません。
できないところばかりを指摘され、毎日怒られます。怒りをぶつけられて、心が病みそうです。
私ができないことを周りの職員にも言いふらして話のネタにしているようです。
せめて普通に言えばいいのに…と思います。
こんなことをしているから辞める人がいて、人手不足なのでは?
人手が足りなくて忙しいと言っている意味がわかりません。
こういう環境を作っているからでしょ?と思います。
自身を責めず、組織の課題としてとらえてみてください
介護職未経験で2週間、まだまだ仕事に慣れることで精いっぱいの時期だと思います。
最初から仕事を完璧に出来る人などいなくて、質問者さんが覚えられないところがあるのは当然のことです。
(私自身、覚えが悪くて先輩や同僚に多々迷惑をかけてきました……)
出来ないことばかりを指摘されてお辛いと思いますが、まずはとにかくご自身を責めないでほしいな、ということをお伝えしたいです。
■2つの場合で分かれる対応方法
さて、そのような対応をしているのは、特定の職員さんですか?
それとも職場全体がそのような雰囲気で、誰とかかわっても辛い思いをされているのでしょうか?
それぞれ分けて考えてみたいと思います。
①特定の職員さんの場合
上長に事実を伝え、その方に対してのアプローチを考えてもらいましょう。
②職場全体の場合
上長がその雰囲気を認識しているのかどうか、確認してみましょう。
課題意識を感じていないような場合は、職場を変えることを検討しましょう。
■注意すべきは、組織においてその課題が認識されているか?ということ
非常にシンプルにお伝えしましたが、質問者さんがおっしゃる通り「職場の人間関係」は、介護職の離職理由の上位です。
特に介護の仕事は、自分一人ではなくチームで行うからこそ、お互いが気を付けなければ摩擦が生まれやすくなってしまうのかもしれません。
質問者さんに加えてお伝えしたいのは、職場環境を整えようと意識して取り組んでいる介護現場が多々あること、そして人間関係の課題の原因はコミュニケーション不足によるところが大きいこと、自分自身も職場環境を構成している一員であることです。
介護現場のみならず、職場での人間関係は働く上で重要な要素です。
これまでに経験されているかと思いますが、課題のない職場は存在しません。
大切なのは、組織においてその課題が認識されているか。そして課題に対して取り組む姿勢があるか?ではないかと考えています。
そうとらえると、課題の認識は課題を共有することから始まります。
■転職も検討してみて
質問者さんの今の気づきから問題提起を図って、その先、組織がどう変化するのか、しないのかを見るのも1つの手ではないかと思います。
ただ、それには大きなエネルギーが必要です。
とても辛い、もう耐えられないというときは、自分を1番大切にして、職場を変えることも含めて検討されることをおすすめします。
■最後に
質問者さんが介護の仕事を志した、なにかしらのきっかけがおありだと思います。
始まったばかりのお仕事でそのような辛い思いをされているとは、すぐに駆け付けたいほどですが……。
繰り返しになりますが、質問者さんはご自身を責める必要はまったくありません。
働きやすい環境で介護の仕事を続けられるよう、今後も応援し続けています。
社会福祉士、精神保健福祉士、介護支援専門員