第34回 介護福祉士国家試験 過去問と解説(人間関係とコミュニケーション)
■問題1
利用者とのコミュニケーション場面で、介護福祉職が行う自己開示の目的として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.ジョハリの窓(Johari Window)の「開放された部分(open area)」を狭くするために行う。
2.利用者との信頼関係を形成するために行う。
3.利用者が自分自身の情報を開示するために行う。
4.利用者との信頼関係を評価するために行う。
5.自己を深く分析し、客観的に理解するために行う。
■解答
2.利用者との信頼関係を形成するために行う。
■解説
1.(×)ジョハリの窓とは、自己分析などに用いられる心理学モデルの一つであり、「自分から見た自己」と「他人から見た自己」の情報を4つの窓に分類して分析します。「開放された部分」(open area)は、自分も他人も知っている自己のことであり、この部分が広くなることで相手への親近感や信頼感が深まり、コミュニケーションが円滑化します。
2.(○)自己開示することで、相手に自分の性格や考え方が伝わり、相手も安心して自分のことを話しやすくなるため、良好な人間関係(信頼関係)の構築につながります。
3.(×)どちらか一方ではなく、お互いに自己開示することで信頼関係を築いていきます。
4.(×)良好な信頼関係の構築が目的であり、評価が目的ではありません。
5.(×)選択肢の内容は、自己覚知の目的に関する説明です。
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