第35回介護福祉士国家試験 対策問題(介護の基本)
■問題
Gさん(70歳、男性、要介護2)は、パーキンソン病(Parkinson disease)と診断されていて、外出するときは車いすを使用している。歩行が不安定なため、週2回通所リハビリテーションを利用している。Gさんは、1年前に妻が亡くなり、息子と二人暮らしである。Gさんは社交的な性格で地域住民との交流を望んでいるが、自宅周辺は坂道や段差が多くて移動が難しく、交流ができていない。
Gさんの状況をICF(International Classification of Functioning, Disability and Health:国際生活機能分類)で考えた場合、参加制約の原因になっている環境因子として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.パーキンソン病
2.不安定な歩行
3.息子と二人暮らし
4.自宅周辺の坂道や段差
5.車いす
解答と解説
■解答
4.自宅周辺の坂道や段差
■解説
1.(×)パーキンソン病などの健康状態は、「心身機能」に該当します。
2.(×)不安定な歩行であることは、「活動」の制限に該当します。
3.(×)息子と二人暮らしは「環境因子」に該当しますが、参加制約の原因であるか否かは不明です。
4.(○)地域住民との交流における「参加」制約の原因となっている「環境因子」は、自宅周辺の坂道や段差という物理的な障壁です。
5.(×)車椅子は「環境因子」に該当し、「活動」の範囲を広げる手段となっています。
ささえるラボ編集部です。
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