骨に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1.骨にはたんぱく質が含まれている。
2.骨のカルシウム(Ca)は老化に伴い増える。
3.骨は負荷がかかるほうが弱くなる。
4.骨は骨芽細胞によって壊される。
5.骨のカルシウム(Ca)はビタミンA(vitamin A)によって吸収が促進される。
1.(○)骨は、約3分の1は蛋白質であるコラーゲンを主体とする基質であり、そこにカルシウムやリンなどのミネラルが沈着することで構成されています。
2.(×)加齢に伴う女性ホルモンの低下や食事量の減少などにより、骨のカルシウム量は低下していきます。
3.(×)適度な負荷がかかることで骨を作る骨芽細胞が活発化し、骨が強くなる仕組みになっています。
4.(×)古くなった骨を溶かして吸収するのは、破骨細胞の役割です。破骨細胞と骨芽細胞が協働することで、骨は常に新しくつくり変えられています。
5.(×)骨のカルシウムは、ビタミンDにより腸管での吸収が促進されます。
老化に伴う視覚機能の変化に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1.水晶体が茶色になる。
2.遠くのものが見えやすくなる。
3.明暗に順応する時間が長くなる。
4.ピントの調節が速くなる。
5.涙の量が増える。
1.(×)加齢に伴って水晶体が白く濁ってくるため、光が網膜に届かなくなって視力が低下します。これが加齢性(老人性)白内障という疾患です。
2.(×)水晶体の調節力が低下するため、老化に伴って視力は全般に低下します。
3.(○)網膜に入る光量を調節する虹彩の機能低下により、明暗順応の時間は遅滞します。
4.(×)加齢に伴って筋力が低下するため、毛様体のピント調節機能は低下します。
5.(×)加齢により涙腺の機能が低下するため、涙液量が減少して目が乾きやすくなります(ドライアイ)。
次のうち、三大栄養素に該当する成分として、正しいものを1つ選びなさい。
1.水分
2.炭水化物
3.ビタミン(vitamin)
4.ナトリウム(Na)
5.カルシウム(Ca)
1.(×)水分は人体を構成する成分の一つであり、成人男性では体重の約60%を占めています。
2.(○)3大栄養素とは、炭水化物(糖質)、脂質、蛋白質(アミノ酸)であり、体を動かすエネルギー源となる重要な栄養素です。
3.(×)3大栄養素に無機質(ミネラル)とビタミンを加えたものが5大栄養素です。さらに食物繊維を追加した6大栄養素も知られており、健康維持のためにバランスよく食事から摂取することが推奨されています。
4.(×)ナトリウムはミネラルの一つであり、主に食塩に含まれています。体液の浸透圧調整を担っており、過剰に摂取すると高血圧を引き起こします。
5.(×)カルシウムは人体に最も多く含まれるミネラルであり、骨や歯を形成しています。
Mさん(85歳、男性)は、通所介護(デイサービス)での入浴を楽しみにしていて、いつも時間をかけて湯につかっている。ある時、介護福祉職が、「そろそろあがりましょうか」と声をかけると、浴槽から急に立ち上がりふらついてしまった。
Mさんがふらついた原因として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.体温の上昇
2.呼吸数の増加
3.心拍数の増加
4.動脈血酸素飽和度の低下
5.血圧の低下
1.(×)体温は上昇していると考えられますが、それが直接ふらつきの原因となることはありません。
2.(×)入浴中に呼吸数の増加はみられますが、ふらつきの原因にはなりません。
3.(×)温熱効果により血行が促進されるため、入浴中は心拍数が増加します。
4.(×)入浴により動脈血酸素飽和度(SpO2)が変化する可能性はありますが、ふらつきの原因にはなりません。
5.(○)時間をかけて湯に浸かると、温熱作用により血管が拡張して血圧が低下します。その状態から急に立ち上がると脳への血流が一気に低下して起立性低血圧をきたし、ふらつきが生じます。
次のうち、ブリストル便性状スケールの普通便に該当するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.水様便
2.硬い便
3.泥状便
4.コロコロ便
5.やや軟らかい便
ブリストル便性状スケールでは、大便を形状と硬さで7種類に分類します。
1.(×)固形物を含まない水様便はタイプ7であり、下痢便に分類されます。
2.(×)硬い便はタイプ2であり、便秘状態に分類されます。
3.(×)不定形の泥状便はタイプ6であり、下痢便に分類されます。
4.(×)硬いコロコロ便はタイプ1であり、便秘状態に分類されます。
5.(○)タイプ3~5が正常(普通便)とされており、やや軟らかいバナナ状の便はタイプ5に該当します。
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