人生に疲れたと感じる理由とは?
人生に疲れたと感じてしまうのには、必ず理由があります。まず、その理由を確認し、自分自身がなぜ疲れたと感じてしまっているのか、悩みと向き合ってみましょう。
2.自己ケアの不足
3.人間関係の問題
4.変化への不安
5.経済的な不安
■1.ストレスやプレッシャーを感じている
軽度なストレスは、モチベーションの向上や成長の機会になりますが、過度なストレスは精神的な負担だけでなく、頭痛やめまいなど身体的な影響も及ぼしかねません。これらの状態が続くと、慢性的な疲労に繋がり、人生に疲れたと感じやすくなります。
■2.自己ケアの不足
仕事や、家庭の事情などでどうしても自己ケアができない場合は、今削れるものはないのか、書き出して考えてみるとよいでしょう。
■3.人間関係の問題
人間関係でストレスを感じたら、原因や何がうまくいかないのか書き出してみて、自身が改善できる部分を探してみるとよいでしょう。
■4.変化への不安
この環境で心を開ける人がいない…と思ってしまうと疲れてしまうため、変化に対して柔軟な姿勢を持ったり、親しい友人に相談をしてみたりと工夫をすることが大切でしょう。
■5.経済的な不安
金銭的な余裕がないと、精神面でも余裕がなくなり、その結果人間関係がうまくいかない、自分の努力が認められていない気がするといった悩みを抱えるようになってしまいます。経済的な不安がある場合は、収入と支出を見直してみたり、ファイナンシャルプランナーなど専門家に相談をしてみたりするとよいでしょう。
人生に疲れやすい人の特徴
自身がこれらの特徴に当てはまる場合は、改善できる箇所を探したり、特徴と向き合うための工夫をしてみたりなど事前に予防策がとれると思います。
2.自己評価が低い
3.感情を抑え込みがち
4.休息をとらない
■1.完璧主義
そのため、完璧主義な人は疲れたと感じやすく、うまくいかないときにも過剰にへこんでしまう場合が多いです。自分の中で諦めるポイントや、人に頼むことができるものはないか、一度整理をし、1人で抱え込まないことを意識するようにしましょう。
■2.自己評価が低い
自己評価が低いと感じる方は、自分に対してポジティブな声かけをしてみる、小さな成功体験を積み重ねる、周囲の人に相談してみるなど少しずつ改善できる方法を探ってみるとよいでしょう。
■3.感情を抑え込みがち
感情をいきなり表に出すのは、ハードルが高いと思いますが、自分自身が感情表現豊かになれる環境や方法は何かないのか、どんなときにマイナスな感情をもってしまうのかを考えてみることで、少しずつ感情表現ができるようになるでしょう。
■4.休息をとらない
自己ケアの時間や、睡眠時間はしっかり確保し、そのうえで最大限の努力をすることで、人生に疲れたと感じることは軽減されるでしょう。
人生に疲れたときの対処法5選
では、実際に疲れてしまったときの対処法には、どのようなものがあるのでしょうか。
2.他の人に相談をする
3.適度な運動をする
4.没頭できる趣味を探す
5.小さな目標を設定してみる
■1.リラックスする時間を作る
何かに取り組む気力が湧かない場合は、アロマやキャンドルなどでお気に入りの匂いを睡眠時間や入浴時間に取りいれるだけでも、リラックス効果は高まるでしょう。
■2.他の人に相談をする
また、他人に聞いてもらうと新しい視点に気づくことができたり、悩んでいるのは自分だけでないと思うことができたりといったメリットもあるでしょう。カウンセラーは心理的サポートの専門家なので、周囲の人に相談できない悩みはカウンセラーに相談をし、力を借りることが大切です。
■3.適度な運動をする
ジョギングやダンスなど大きく体を動かすものもあれば、ヨガやピラティスなど屋内でゆっくり行う運動もあります。自身の体力や希望にあった運動を取り入れましょう。
■4.没頭できる趣味を探す
ただし、挑戦するもののハードルが高いと新たなストレスになってしまうので、料理や資格取得に向けた勉強、音楽など自分が好きになることができそうなものを探していきましょう。趣味を探す時間があるだけでも、悩む時間を減らすことができます。
■5.小さな目標を設定してみる
1つ成功体験を積むことができると、「自分はできるかもしれない」という自信に繋がり、新たな目標や夢を持つことにも繋がるでしょう。
【コラム】人生に疲れたと感じたときに、おばあちゃんたちから学んだこと
■執筆者/専門家

茨城県介護福祉士会副会長 特別養護老人ホームもくせい施設長 いばらき中央福祉専門学校学校長代行 NPO法人 ちいきの学校 理事 介護労働安定センター茨城支部 介護人材育成コンサルタント 介護福祉士 社会福祉士 介護支援専門員 MBA(経営学修士)

なぜなら、人生を生き抜いてきた達人たちと毎日お話しすることができるからです。私自身も「辛いな」と感じたときに、利用者さん方の言葉に励まされた経験が何度もあります。今回は、その中でも2人のおばあちゃんから学んだエピソードをご紹介します。
■【おばあちゃん哲学1】人生はドーンと構えていなさい
その中で、人生には隠と陽、山あり谷あり、正と負が必ずあるということ見てきたそうです。 だから、うまくいかないときがあってもそれは永遠には続かないし、逆を言えば良いときも永遠には続かない。
であるならば、「どんなときもドーンと構える。何があってもそれが当たり前と考えると気持ちも楽になるし、人も寄ってくる。うまくいかないと暗く塞ぎ込んでいたら、誰も寄り付かないし縁が逃げていくよ。」
とのことです。納得ですね。
■【おばあちゃん哲学2】小さく小さく
自分が面倒を見るはずだったのに逆に面倒を見てもらわなければならなくなり、辛かったとのこと。
そんな中、やはり孫の面倒がみたいと懸命にリハビリをされたそうです。懸命なリハビリの甲斐があり、麻痺は残ったものの見守りや勉強を教えることはできたとのこと。 孫の世話とは、抱っこしたり手を繋いで歩いたり、送り迎えをしたりすることと思い描いていたそうですが、いざできないと分かったとき、その概念に囚われていたことがわかったそうです。
その概念を捨てれば、形を変えて孫と接することができる。そばにいるだけで孫の力になれているのではと。つまり、「人生を高望みせず自分を小さく捉える。すると少しのことでも喜びにつながるとのことです。」
この話を聞いて、自分の悩みは慢心だったと気づいた記憶があります。
最後に:疲れたときは一度立ち止まって休んでみよう
今をどう生きるか、何と向き合って過ごすのか、時間は有限です。自分にとって後悔のない人生を選択しましょう。
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茨城県介護福祉士会副会長
特別養護老人ホームもくせい施設長
いばらき中央福祉専門学校学校長代行
NPO法人 ちいきの学校 理事
介護労働安定センター茨城支部 介護人材育成コンサルタント
介護福祉士 社会福祉士 介護支援専門員 MBA(経営学修士)