本日のお悩み
男性が介護士として働くということに関して世間体が気になります…。
「専門職として質問者さんに何ができるのか」という事に目を向けましょう!
■介護福祉サービスについて、どう感じていますか?
ご質問ありがとうございます。
男性が介護職員として働くことに関して、世間体が気になるとの事!最近ではそのように思われる方も少なくなってきたと思いますが、質問者さんのように、まだまだ世間体を気にしてしまう方もいらっしゃるのですね。どのような思いで、そう感じるのでしょうか?
女性の仕事というイメージをお持ちですか?
報酬が安いと感じますか?
他の職種に比べて下に見られていると感じますか?
介護福祉サービスについて、何か引け目を感じているのかもしれませんね。私の考えを交えながら、なぜそのように思ってしまうのかを紐解き、「決してそのような事を気にする必要はない」という事をお伝えできればと思います。
■自分の言葉で、介護の仕事について説明できるようになりましょう
お話を進めていく前に、結論だけ先に申し上げておきます。
『ご自分の言葉で、この仕事について説明ができるようになりましょう。』
そして、専門性を高め、知識や技術、経験を積んでいきましょう。ご利用者の人生の総仕上げに介入し、その方の人生をより良いものにするこの素晴らしい職業を、経験し、感じて、知って頂きたいと思います。そうすることで胸を張って、介護職員、もしくは介護福祉士であることに誇りを持てるようになります!!
私は、介護福祉士であることに誇りも喜びも感じています。どの職業でも言える事かと思いますが、その職業の価値は他人に決められるのではなく、ご自身で決めるものだと思います。私は、介護福祉サービス業が、その他のサービス業の中でも究極のサービス業であると大真面目に思っていますし、私の友人達は、そんな介護職員の事を尊敬しています。
これは、私がどのような仕事をしているのかを周囲に伝えてきた結果です。もしかすると質問者さんが感じている「介護職員に対しての世間の見方」は、既に変わっているのかもしれませんよ。
■介護職員の仕事を限定的にとらえていませんか?
それでは、質問の内容に戻りますね!
質問者さんは、介護職員の仕事は排泄介助や入浴介助、食事介助に限定されていると感じていませんか?
この三大介護といわれる業務は、ご利用者の生活を支える上では重要な仕事であり、技術、知識も求められますが、ご家族が行っている『家族介護』でも同様のサポートが行われていますね。『誰でもできる仕事』そんなイメージをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
ですから私たちは、私たちの専門性について考え、実践していかなければなりませんよね。ここでは、あえて介護福祉士の仕事、専門性について触れていきます。
■介護福祉士の専門性とは
介護福祉士の専門性や仕事とは、保健、医療、福祉、介護の知識や技術を携え、ご利用者を客観的にアセスメントできる事、そして介護過程が立案でき、住み慣れた地域と繋がりながら、ご利用者はもちろんの事、介護福祉士自身もその姿を社会に見せていく事だと感じています。地域を知り、地域に出ていく事で、地域づくりに貢献できると感じています。
これらの専門性を活かし、人生の総仕上げにどのような生活を送って頂けるのかは、ご利用者にとっても、私たち介護福祉士にとっても重要なポイントです。その方の人生を良くも悪くもできてしまうのが介護福祉士です。その責任と覚悟は自覚しなければなりませんね。
私は、このアセスメントや介護過程において、ご利用者の夢や希望を引き出し、叶えて差し上げることを意識しています。
夢というと大きな事のように感じられるかもしれませんが、病気や障害を負ってしまった方にとって、もう一度行きたい場所やもう一度会いたい人、食べたいもの等、私たちにとって当たり前のものが、『当たり前ではない』生活になってしまった方もいらっしゃいます。私は、そんなご利用者の自信を取り戻し、思いを引き出し、叶えて差し上げたいと思い行動しています。
■もう一度、仕事について考えてみましょう
今一度、質問者さんの考える介護職とは?専門性とは?ご利用者さんの生活とは?を考えてみる良い機会なのだと思います。
世間体ではなく、専門職として質問者さんが何をするのか?何ができるのかという事です!!
・けあぷろかれっじ 代表
・NPO法人JINZEM 監事
介護福祉士、社会福祉士、介護支援専門員、潜水士