求人情報の正確な読み取り方 自分にぴったりの求人を探そう

「週休二日制」や「完全週休二日制」、「週休制」など、求人情報の休日に関する項目には似たような言葉が並んでいます。これらの違いがわからない人もいるのではないでしょうか?それでは大切な項目を見落としてしまう危険があります。求人情報の言葉の定義と情報の正確な読み取り方をマスターして、自分が本当に応募したい求人を探しましょう。
福利厚生とは何か
求人情報のなかでもよく目にする「福利厚生」。福利厚生とは、雇用主が従業員に支給する給料以外の報酬のことで、法定福利厚生と法定外福利厚生があります。
■法定福利厚生
法律で定められている福利厚生のことです。児童手当拠出金や社会保険料(健康保険、介護保険、厚生年金、雇用保険、労災保険など)を雇用主が一部または全額負担します。
■法定外福利厚生
事業所が独自で決めている福利厚生のことです。住宅手当や家族手当、通勤手当などの各種手当や健康診断や人間ドック費用を事業所で補助するなどさまざまなものがあります。
働きやすい職場づくりのために、法定外福利厚生を充実させている事業所も増えています。転職活動の際はぜひ福利厚生もしっかり確認しておきましょう。
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→諸手当・待遇・福利厚生
給与に関する項目をチェック
月給・月収・時給など給与の支払われ方はさまざまなスタイルがあります。ほかにも、各種手当や残業代、賞与に関することも給与にかかわる大切な項目です。求人情報をいくつか比較している場合は、実際のひと月の収入と年間の収入を算出するとわかりやすいですね。
■月給
ひと月ごとに支払われる基本給と諸手当の合計額です。基本給とは給与の基本となる金額で、基本給をもとに賞与や残業代が決まります。また、昇給の際もこの基本給が上がるのが一般的です。
■月収
年収を12ヵ月で分割したひと月分の収入のことです。年収は1年間で支払われる総収入のことで、賞与や残業代などすべてが含まれます。
■その他の給与支払い方法
日給:働いた日数に応じて支払われる給与
時給:1時間を単位に支払われる給与
年俸:向こう1年の給与の総額を決めて毎年更新していく給与支払い方法
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→基本給・給与
■研修や試用期間中の給与はどうなる?
入職後すぐに本採用とはならず、一定期間は試用期間を設けている場合があります。ほとんどの場合、その期間は1ヵ月から半年くらいのようです。雇用主が採用した人を長期にわたり雇用する前提で、能力を見たり適材適所を見極めたりする期間ですので、雇用主は正当な理由なく解雇することはできません。また、試用期間だからといって従業員側も自由に辞めて即日退職することもできません。試用期間であっても、本採用と同等の雇用関係にあるといえます。ただし、試用期間中の給与が本採用の条件と違うことがあるので注意が必要です。
※マイナビ福祉・介護のシゴトの求人情報の中では本採用と金額が違う場合は、給与の項目に明記しています。
■賞与とは
賞与は給料とは別に支払われる特別な手当です。一般的に年2回、夏と冬に支給されることが多く、ボーナスともいわれています。マイナビ福祉・介護のシゴトの求人情報の中では賞与の項目に、賞与の有無と実際の額が書かれています。表記例として、「年2回(6月・12月)3ヵ月分※2018年実績」とあれば、2018年は6月と12月に合計で基本給の3ヵ月分の賞与を支給したということです。賞与は必ず支給されるものではなく、経営状況に左右されます。また、入職1年目は在職期間が短いため、他の従業員と同じ算出方法で支払われないこともあります。
雇用形態の違いを理解しよう
入職時の雇用形態には正職員、契約職員、パート・アルバイトなどがあります。なかには、「正社員登用制度あり」として、契約職員やアルバイトの試用期間後に「正職員」になれることもあります。
■定年まで勤められる正職員
雇用期間が定められていない、フルタイムの雇用契約を結んだ働き方のこと。定年まで勤めることができます。
特徴1:福利厚生が充実しています。収入も安定しています。
特徴2:責任のある仕事を任せられ、業務遂行が雇用条件でもあります。残業が増えることもあります。また、事業所の都合で転勤や異動などの辞令が出ることも避けられません。
正職員だから安定しているとは一概に言えませんが、1つの事業所で長く勤めてキャリアを重ねたいなら正職員がおすすめです。
■期限付きの契約職員
労働契約に雇用期間が定められている働き方のこと。基本的に1回の契約期間は3年以内とされ、更新ができる場合もあります。
・月給制であることが多く、比較的収入は安定します。
・パートやアルバイトに比べると拘束時間は長く、働く曜日や時間を自由に選べません。
いろいろな種類がある勤務時間
24時間、入居者や利用者の生活を支援する介護業界ではさまざまな勤務時間があります。求人情報には2交代や夜勤、当直など未経験者にとってあまりなじみのない用語もあります。マイナビ福祉・介護のシゴトの求人情報の中では勤務時間の項目に明記されています。また、勤務時間帯で記載できない場合は、休憩を除く1日の実働時間が書かれています。
入職前は交代制や夜勤のことを聞きにくいかもしれませんが、夜勤は生活にも身体にも影響することですので、きちんと確認して納得したうえで入職したいものです。子育てや介護をしている場合はどうしても夜勤に対応できないこともあります。また、年齢や体力的に夜勤が難しいという人もいるでしょう。そういった場合は、無理をせず、日勤のみという働き方ができる職場を選ぶのをおすすめします。
交代制とは夜勤がある職場で、日勤と夜勤を交代で担当していく働き方です。シフト制とも言われます。交代制には主に2交代と3交代があります。
2交代: 1日の業務を朝から夕方まで働く日勤と夕方から翌朝まで働く夜勤で分けています。
夜勤は日勤よりも労働時間が長く、仮眠の時間が設けられることもあります。
勤務時間が長いので身体への負担はかかりますが、次の勤務までの時間も長いため、しっかり休養ができるのが特徴です。
3交代:働く時間帯を3つに分け、それぞれの時間帯を順番に担当します。
① 朝から夕方まで勤務する日勤
② 夕方から深夜までの準夜勤
③ 深夜から朝までの深夜勤
2交代よりも勤務時間が短いため疲労度は軽減されますが、3種類の勤務時間が入り混じるため、生活リズムをコントロールすることがポイントになります。
■交代制
交代制とは夜勤がある職場で、日勤と夜勤を交代で担当していく働き方です。シフト制とも言われます。交代制には主に2交代と3交代があります。
2交代: 1日の業務を朝から夕方まで働く日勤と夕方から翌朝まで働く夜勤で分けています。
夜勤は日勤よりも労働時間が長く、仮眠の時間が設けられることもあります。
勤務時間が長いので身体への負担はかかりますが、次の勤務までの時間も長いため、しっかり休養ができるのが特徴です。
3交代:働く時間帯を3つに分け、それぞれの時間帯を順番に担当します。
① 朝から夕方まで勤務する日勤
② 夕方から深夜までの準夜勤
③ 深夜から朝までの深夜勤
2交代よりも勤務時間が短いため疲労度は軽減されますが、3種類の勤務時間が入り混じるため、生活リズムをコントロールすることがポイントになります。
■当直
当直は待機がメインで巡回程度の軽い労働を担当する勤務です。当直には宿直と日直があります。当直手当は事業所内の同等の労働者に支払われる1日あたりの平均賃金の3分の1以下にならないようにすると定められ、1日8時間で週40時間までという法定労働時間に含まれません。
宿直:夜間に勤務します。週1回が上限と定められています。
日直:祝休日の日中に勤務します。月1回が上限と定められています。
■夜勤
当直は待機がメインで巡回程度の軽い労働なのに対して、夜勤は通常業務を行います。夜勤には深夜割増賃金が支払われ、法定労働時間にも含まれます。
また、夜勤専従という働き方もあります。
◆夜勤専従:夜勤だけを専門にするスタッフです。緊急時の対応を1人もしくは限られた人数でしなくてはならないため、高い判断能力や介護スキルが求められます。
メリット:夜勤と日勤の混合よりも生活リズムを作りやすい
勤務日数が少ない
高収入
日中の時間を有効活用できる
デメリット:入居者の日中の様子は記録からしかわからないことがある
自身の体調管理が難しい場合もある
ささえるラボ編集部です。
「マイナビ福祉・介護のシゴト」が運営しています。
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