【社労士が解説】介護職の福利厚生の事例を紹介します!転職活動の参考にしよう!

■本日のお悩み
福利厚生についても就職先を選ぶ基準としてチェックしておきたいのですが、どのような福利厚生があるといいのかわかりません。
良ければ、介護職のよくある福利厚生を教えてください。
今後の転職活動の参考にしたいと思います。
介護職のよくある福利厚生やユニークな事例を紹介します!
■執筆者

【おかげさま社労士事務所 代表・元地域包括支援センター センター長】 ▶保有資格:社会保険労務士、社会福祉士・主任介護支援専門員、介護福祉経営士1級、ファイナンシャルプランナー2級(AFP)・簿記3級▶プロフィール:大学(福祉学)卒業後、大手教育会社を経て、介護業界へ転身。介護業界に関わる人の優しさに触れると共に、低待遇と慢性的な人手不足の課題解決のため社会保険労務士の資格を取得し2021年に開業。地域包括支援センターでセンター長として長年勤務した経験を活かして、介護現場の最前線で活躍する事業所と人をサポートしている。 また、介護関連の執筆・監修者としての活動や介護事業書向けの採用・定着・育成・組織マネジメントなど、介護経営コンサルタントとしても幅広く活動中。
転職先を検討するうえで、賃金や労働時間などは重要な要素となると思いますが、事業所・会社の福利厚生を重要視される方も年々増えてきていると思います。
福利厚生が充実していると、働きやすさに繋がることから、転職活動の時期も福利厚生はしっかり確認したいところですね。
今回は一般的な福利厚生だけでなく、ユニークな取り組みとして介護施設等で福利厚生を活用している例をご紹介できればと思います。
ぜひ、参考にしてみてください。
そもそも、福利厚生とは?
■福利厚生で得られる効果とは?
- 採用力の向上
- 従業員満足度(ES)の向上
- 生産性の向上
- 労働環境の整備
- 従業員の健康維持 などがあります。
上記を鑑みると、福利厚生の有無やその取り組みの中身から、「従業員のことをどのように考えているのか?」「従業員をどのように支援したいのか?」といった法人側の具体的な考えがイメージできます。
一方で、その福利厚生を利用して転職活動を検討している方は、その福利厚生を「当たり前にあるもの」と考えるのではなく、感謝しながら仕事に従事する心構えが必要です。
またそれと同時に、福利厚生を利用しながら「自分はどのように法人で活躍できるのか」を考え、法人への貢献に活かすことが重要です。
このように福利厚生を捉えることで、法人と従業員の互いにとってよりよい福利厚生の活用ができるでしょう。
■福利厚生の種類~法定福利と法定外福利に関して~
●法定福利厚生…法律で決められている福利厚生のことで、労災保険・雇用保険などの労働保険や厚生年金保険・健康保険・介護保険などの社会保険のことを指します。
●法定外福利厚生…会社独自で設けている福利厚生のことを指します。一般的には通勤手当・退職金制度・特別休暇・慶弔金等がこれに該当します。
特に、通勤手当や退職金は、その有無で入社するかしないかを判断する方も多いのではないでしょうか。退職金は、若い方の場合でもまだ先のことと考えず、事前に確認しておくことも重要だと言えます。
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介護職のよくある介護職の福利厚生とは?
■特別休暇制度
■法定以上の年次有給休暇、時間単位の年次有給休暇制度
また、平日の数時間などニーズに合わせた休暇取得が可能となる時間単位の年次有給休暇制度の導入は意外と喜ばれるのが特徴です。
■食事補助ほか
また、ペットボトルの飲み物や自動販売機が無料というところもあります。
毎日の食費は金額は少ないとはいえ、塵も積もると大きいですよね。
水分摂取は脱水症状の防止という狙いもあるそうです。
■社内託児所
保育園への預け入れの不安がなくなり、安心して働くことができるとより従業員の働きやすさにも繋がるでしょう。
■資格取得支援制度、研修費用の助成
対象となる資格や研修も介護・福祉系の資格に限らずに幅広く認めている場合もあります。
様々なスキルや知識を法人内で、共有することは組織全体の活性化にも繋がっていくでしょう。
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■インフルエンザ予防接種の費用負担
費用を気にして、予防接種しない職員も多いため、一部または全額の費用負担を行う事業所も見られます。
さらにこんな取り組みもある!?ユニークな福利厚生とは

面白い福利厚生の共通点は働く従業員と従業員の家族までも大事にしていることがよく分かる取り組みになっています。このような法人で働いてみたいですよね。
■ 長期休暇制度(連休制度)
特に管理者も含めて連休取得することで、年次有給休暇の消化率向上、取得の促進につながることはもちろん、業務の属人化を回避することも期待ができます。
■社内ポイント制度
■EAP(従業員支援プログラム)
■キャリアアップ支援
社内でのキャリア支援はもちろん、社外でのキャリア形成を支援をしています。
一見人材の流出につながりそうですが、安心してキャリアを重ねることで定着につながる場合が多く効果的です。
■資産形成支援
専門のファイナンシャルプランナーが家計の見直しや保険の相談、資産形成に至るまでの相談に応じます。
最後に/福利厚生は従業員を大切に思う気持ち
転職活動をするうえで、福利厚生も重要な要素ではありますが、それ以上に福利厚生を利用しながら、そこで働く職員がどのように働いているのかをイメージされるとよいのかと思います。
よいご縁に恵まれますことを心よりお祈りしております。
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