本日のお悩み
衣替えの季節になると、利用者さんのご家族が着替えををたくさん持ってきてくださいますが、着脱しやすいものを持ってきてもらえるようにするためにはどのように案内すれば良いですか?
「洋服の衣替えのお願い」についての手紙を作ってみましょう!
■衣替え時期の悩み、ありますよね…
衣替えの時期になると介護職の悩みは増えますよね。ご家族が着替えを持参してくれていても、いざご利用者に着用していただこうとすると、サイズがあわなかったりして、残念ながら着れなかったという話もたびたび耳にします。
サイズの問題だけではなく、「伸縮性のない生地だったから」「被るタイプの物だったから」「たくさんボタンがついていたから」「大きな装飾が付いていたから」「汗が吸収しにくかったから」等々……沢山の理由が想定されますが、なかには「介護職の介助がなければ着脱できないものだったから」ということが、その服を着られない原因になることも。
ご家族の中には、ご利用者の趣味・嗜好重視で、着脱のしやすさについてはあまり深く考えていらっしゃらない方も少なくありません。「職員さんの手伝いなしでは着られない」ことにまで、想像が及んでいない場合もあります。
■「洋服の衣替えのお願い」のお手紙のススメ
そこで、おすすめしたいのが【ご家族さまへの「洋服の衣替えのお願い」のお手紙】です。事前のお願いの手紙として、サイズの確認やご本人にとって機能性の良いもの、生地の良い例などを具体的に挙げてご案内してみてはいかがでしょうか。できるだけ早い時期にお渡しするのが良いと思います。万が一、手紙の主旨とは違う洋服を持参された場合は「以前、お手紙でご案内を差し上げましたが」と一言付け加えることで、多少なりともお願いしやすくなるのではないでしょうか。
但し、ご利用者ご自身が自ら着てみたいと思うものに関しては、たとえ着脱することが困難であっても何か工夫をしてみましょう。まずは自己決定を尊重することが最優先です。
とはいえ、もしもご自身の安全性が損なわれる危険がある場合は、しっかり理由を述べて違う洋服を提案してみましょう。
・(有)⽻吹デザイン事務所介護事業部アモールファティ代表
・アモールファティスクール⻑
介護福祉⼠/介護⽀援専⾨員/介護技術指導員/⽇本語教員/社会科教員
介護職員実務者教員/社会福祉主事任⽤
理論と経験に基づく「優しく丁寧に美しい介護」を理念に実践的な介護技術研修/コミュニケーション研修及び介護離職防止の為一般企業様向けに「介護セミナー」を実施しています。