本日のお悩み
完璧主義のところがあって仕事が苦しいです。介護に完璧なんてないことは分かってるんですけど、、
相手を理解してから、自分も理解してもらいましょう!まずは対話から!
ご質問ありがとうございます!
なるほど、完璧主義傾向なんですね。
そのことをご自身でも理解されていて、どうにかしたいとお考えなんですね。
■まずは自分を認めて、褒めてあげてください
『介護に完璧なんてない。。。』
そんな事わかっている。
でもこうしなければいけないこともある。。。
介護はこうあるべきはずだ。。。
なんで他のスタッフは気づかないんだろう。。。
何で協力してくれないんだろう。。。
ちょっとしたミスが気になる。。。
気づいたら、自分にも厳しくて。。。
他人にも厳しくなってる。。。
イライラを他人にぶつけたいとは思ってない
むしろ自分にイライラする。。。
人間関係を悪くしたいわけじゃない。。。
周囲は自分を理解してくれていない。。。
やりたいケアを提供してあげたいだけなのに。。。
その様に感じてお辛いのですか??
苦しいのですか?
もしそうだとすれば、苦しくて当然です。
辛くて当然です。
ご自身に厳しすぎますよ。
ご自身の事を、もっと認めて、褒めて差し上げてください。労って差し上げてください。
ご質問者さんは、十分に頑張っています。
■「こうするべき」という考え方は危険です
ただし、「こうするべき」「しなければならない」と思われているのであれば、この志向性は危険です。
ご自身も他人も傷つけてしまう可能性があります。
恐らく、ご質問者さんはそれもお分かりなのだと思います。
だから辛く、苦しい状況なんですよね?
■自分も相手も、追い詰めていませんか?
私からのアドバイスです。
質問者さんは、質問者さんが思う、やりたいケアを明確に持たれていると思います。
それが、ご質問者さんの『こうあるべき』となってしまい、柔軟性が低下してご自身の事を追い詰めていませんか?
相手にもそれを求めてしまってはいませんか?
「してあげたい」というご質問者さんのやさしいお気持ちも、時として相手に理解されずに一方通行となってしまいます。
ケアにおいては、ご利用者さんにその必要性に気付いて頂けていない場合は、単に援助者のエゴとなってしまいかねませんよね。
また、職員間の人間関係であれば、それは一方的な想いの押し付けにもなりかねず、人間関係を悪化させてしまう事にもなってしまいます。
ではどうするのか?
■「ま、いっか」も大切です
まずはご質問者さんご自身が、ご自分の事を認めて褒めてあげること。
そして、頑張りすぎないこと。
時には『ま、いっか』や『何とかなるか』と思う事も大切だと思いますよ。
介護はその方の正解を模索しながら悩み、考え、予測し、実行し、評価し、再び悩み考え、その時々においての最適解を見つけていくものだと考えています。
それはお一人で行うものではありません。チームで考え、対話を繰り返すものだと思います。
そこで、共通理解と認識をすり合わせ、実行していく事だと思います。
■相手との違いを認めてみましょう
職員間では、ご自身の考えを伝えることは重要ですが、相手の事を理解してから、質問者さんの事を理解してもらう必要があります。
相手は何を考え、どのように思っているのか?
自分と違う考えであっても、それを否定せず一つの選択肢として「そのような考え方もある」と、相手の事も認めてみてください。
そして、違う考え方同士で、『考え方』や『想い』の議論をしないこと。
人それぞれ自分の考えや想いを持っていると思いますが、その論点で議論をしても正解は導き出されずに、結局否定となってしまいます。
事業所の行動指針や、理念に照らし合わせ、どちらの意見がより理念や指針に沿っているのかの議論をされてみると良いかと思います。
■小さな目標を積み上げていきましょう
最後になりますが、高い目標設定はしてはいけませんよ。
達成可能な小さな目標を積み上げてみましょう。
そして、何事にものりしろを残しておくこと。
職員間での能力の違いもありますよね?
最低限行った方が良い事と、行えた方が望ましい事まで決められておくと、気持ち的な余裕が生まれるかもしれません。
■職員のアセスメントもお忘れなく!
私たちは個別援助のプロでもありますよね!
職員のアセスメントをして、その職員に合った個別の目標を設定していきましょう!
まずは相手との対話を意識してみてくださいね!
頑張りすぎずに楽しむ!
これ、私が大切にしている事です!!
・けあぷろかれっじ 代表
・NPO法人JINZEM 監事
介護福祉士、社会福祉士、介護支援専門員、潜水士