本日のお悩み
日勤帯に頻尿のご利用者様が多く、対応に困っています。
待てない方も何名かおり、入浴など人手を要する時間など対応が非常に難しくなります。
こういった場合、どういう風に対応していますか?
相談者:ヤッさん さん
頻尿の原因と排尿パターンを分析する
職員の人手不足にくわえてトイレ介助が集中してしまい、ご利用者を失禁させてしまうという話はよく耳にします。
■記録表からパターンを知り、原因究明を!
高齢者の頻尿の原因は加齢によるものと病気によるものに分かれ、頻尿のご利用者みんなが同じ原因で頻尿になっているわけではありません。
過活動膀胱、精神的なストレスや自律神経の乱れ、膀胱炎などの感染症も原因として挙げられます。
一般的に、日中に8回以上・夜間に2回以上トイレに行かれる方が頻尿といわれますが、まずは排尿や排便の記録表から個々の排尿パターンを知ることが大切です。
排尿パターンを知ることで、ご利用者の方を順番にトイレ誘導できて失禁対策にもなりますし、介助の順番等も計画をたてやすくなると思います。
また、1日2000㎖以上の排尿量がある場合は水分の摂取量が多すぎることも考えられるので、見直しが必要かもしれません。
単なる水分量だけではなく、病気が潜んでいる場合もあります。
■男性ご利用者の場合は
さらに、男性のご利用者には前立腺肥大の方も多くみられます。
前立腺が肥大することで尿道が圧迫されて尿を出しきりにくくなってしまいトイレの所要時間が他の人より長くなったり、膀胱内に残った尿が膀胱を刺激して頻尿になっている場合も。
■最後に
ご利用者の方の頻尿の原因を知ることで、トイレ誘導の順番やトイレ介助の方法も変わってきます。
まずは、頻尿の原因と排尿パターンを分析しましょう。
・(有)⽻吹デザイン事務所介護事業部アモールファティ代表
・アモールファティスクール⻑
介護福祉⼠/介護⽀援専⾨員/介護技術指導員/⽇本語教員/社会科教員
介護職員実務者教員/社会福祉主事任⽤
理論と経験に基づく「優しく丁寧に美しい介護」を理念に実践的な介護技術研修/コミュニケーション研修及び介護離職防止の為一般企業様向けに「介護セミナー」を実施しています。