介護職は結婚しにくいって本当?その真実に迫ります
マンガ監修:望月太敦(公益社団法人東京都介護福祉士会 副会長)
介護職は「仕事が不規則なうえに低賃金」とイメージが定着しています。
そのため、「介護職と結婚生活の両立は難しいのではないか」と不安に感じることも少なくないでしょう。
介護職としてキャリアは積んでいきたいけれど、家庭生活も充実させたいと考えている人の不安への答えを探すためにも、今回は、介護職の継続と結婚を両立することは可能なのかについて考えていきましょう。
介護職は結婚しにくい職業だと思う理由とは
介護職として勤めている人の実情を知るために、まず離職率がどれくらいなのか、またその理由が何であるのかを見ておきましょう。
■4人に1人が半年程度で離職。働き先が見つけやすいことが背景に
厚生労働省が公開している「医療・介護分野における職業紹介事業に関するアンケート調査」 (2019年12月)によると、介護職員が6ヵ月以内に離職した数は民間職業紹介事業者を経由して就職したケースでは38.5%、民間職業紹介事業者以外を経由して就職したケースで25.6%となっています。
つまり少なくとも4人に1人が半年程度で就職先を辞めているということです。
この背景を考えてみると求人倍率の高さが考えられます。
厚生労働省の2019年12月の「職業別一般職業紹介状況[実数]」 によると社会福祉の専門職の有効求人倍率は3.82、介護サービスの職業の有効求人倍率は4.80。これは全職業における有効求人倍率の平均値が1.53であることからみると、高い数値だと言えます。
いいかえれば、介護職において辞めても働き先は見つけやすい状況にあるということです。
では、なぜ離職したのかについても確認しておきましょう。
■男性介護職に多い理由のトップは「将来の見込みが立たないから」
公益財団法人介護労働安定センターの「令和元年度 介護労働実態調査の結果と特長 介護労働の現状について」によると、介護関係の仕事を辞めた男性の理由の第1位は、「自分の将来の見込みが立たなかったため」としたのが29.0%、続いて「職場の人間関係に問題があったため」が25.2%、「法人や施設・事業所の理念や運営のあり方に不満があったため」が24.3%となっています。
この理由から、将来的に介護職としてキャリアを積むためにも、同じ職場に居続けることが得策ではないとの判断が伺えます。
■女性介護職に多い理由のトップは「結婚・妊娠・出産・育児」
次に、女性に多い介護職の離職理由を見てみましょう。
女性は「結婚・妊娠・出産・育児のため」としたのが24.8%、「職場の人間関係に問題があったため」が22.6%、続いて「法人や施設・事業所の理念や運営のあり方に不満があったため」が15.6%です。
男性の離職理由として「結婚・妊娠・出産・育児のため」は4.1%であることを考えると、女性の場合、結婚生活、育児に時間を取られるケースが多く、介護職との両立が難しかったことが伺えます。
一方で女性の離職理由でも、2位、3位に男性の離職理由の上位と同じ内容が続くことから考えると、女性においても介護職でキャリアを積むためにも同じ職場でいることにメリットを感じることが少なかったことも想像できます。
■「結婚・出産」で退職することは、介護職特有の理由ではない
また、独立行政法人 労働政策研究・研修機構の調査によると、女性が初めての正社員勤務先を離職した理由として結婚・出産を挙げている割合は33.8%にのぼります。
これは、介護職に限らず、結婚後、家族構成や妻夫間の役割分担など、職場環境とは別に考えておくべき要因があることを示唆しています。
つまり、介護職であることが結婚や子育ての妨げになるとは一概に言えないということです。
介護職は将来性がある仕事
介護職の将来性を考えるにあたり、有効求人倍率が2019年の時点で、職業全体のなかでも高いことを確認しました。
この背景には高齢化社会が進んでいることが考えられます。
その点から考えると、介護職は今後ますます必要とされる職業であることがわかります。
では、経済的な面やキャリアアップやキャリアチェンジの可能性など、いくつか気になる点も確認しておきましょう。
■介護職の収入の実態
先にも確認した公益財団法人介護労働安定センターの「令和元年度 介護労働実態調査の結果と特長 介護労働の現状について」の離職した理由において「収入が少なかったため」としたのは男性が20.8%、女性は14.1%です。
どちらも挙げた理由の5位に上がっています。
では、具体的にどれくらいの給与額であるのかを見ておきましょう。
政府が出している統計によると2019年で企業規模10人以上の事業所における「きまって支給する現金給与額」を見ると、介護支援専門員(ケアマネージャー)は275,200円、ホームヘルパーは240,800円、福祉施設介護員は244,500円となっています。
この収入で生活ができない現状なのでしょうか。
総務省が公表している家計調査報告で、2人以上の世帯の消費支出の推移を見ると、2018年が287,315円、2019年が293,379円となっています。
一概に数字だけから判断することはできませんが、例えば、介護職員が2人以上の世帯を1人の収入で支えようと考えた場合には、少し不足が出てくる可能性もあると言えます。
■介護職の収入は今後上がる見込み
しかし、厚生労働省は介護職の処遇改善を図るため、介護職員処遇改善加算といった解決策を打ち出しています。
介護職員処遇改善加算というのは介護福祉施設(事業所)に対して支給されるもので、支給を得られるための認定要件が設定されています。
その要件には「キャリアパス要件」として施設で働く介護職員のキャリアパスに向けた仕組みを作ることが必要としています。
それによって、勤続年数や経験によって昇給する制度をはじめ、職務体系にみあった賃金規定、資格に応じた手当の支給などの制度を設けることが上げられています。
この要件を満たすための取組が進めば、就労環境の改善にもつながる可能性があり、継続して働こうと考える介護職員が増えることも期待できます。
■さまざまな道がある、介護職のキャリアアップ&キャリアチェンジ
介護職のキャリアアップは多様で、現場の介護主任を経て、事業所の施設長になるなど、管理職となる方もいます。訪問介護であれば、サービス提供責任者になる人も。
中には、これまでの経験を活かし、介護事業所を立ち上げる人もいるでしょう。
また、介護職員初任者研修や実務者研修、介護福祉士を養成する講師として活躍する人もいます。
このように、介護職のキャリアアップの可能性は少なくありません。
現場でのキャリアアップのための資格としては、介護職員初任者研修や実務者研修(介護職)→介護福祉士→認定介護福祉士となります。
介護職のキャリアチェンジとして、最もよく知られているのがケアマネジャーです。
実際に、介護の現場で経験を積み介護福祉士の資格を活かして、ケアマネージャーの資格をとり、在宅や施設のケアマネジャーとして活躍している人は多いでしょう。
経験を積み、主任ケアマネジャーとなる人もいます。
介護職だけじゃない!?「介護の仕事」の種類と仕事内容、必要な資格を紹介 | ささえるラボ
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■介護業界そのものの将来性も高い
日本は世界でも類を見ないスピードで超高齢社会を迎えています。
今後は、75歳以上の後期高齢者が増加していくことを考えると、介護サービスはますます必要とされていきます。
高齢者の状況に合わせて、サービスの種類も増えていくなど、介護業界そのものは成長を続けていくと考えられるでしょう。
一方、2020年の東京商工リサーチが調査した「老人福祉・介護事業」の倒産状況によると倒産件数は118件、過去最多とされています。
業種別では訪問介護事業が56件(約47%)と半数ほどを占めています。
こうしたなか政府は2040年までに介護・福祉施設の大規模化を進める方針です。
その背景には、倒産した介護・福祉施設の規模をみると、従業員が5人未満であるところが79件と全体の7割近くであるとの結果がでていることもあり、資本や人材に不安を抱えている事業所が継続しにくいという状況が伺えます。
このように、介護職として就職しても、就職先が将来的に安定した事業継続ができるのだろうか、との不安があるかもしれません。
しかし、高齢者を支える介護職は不足していることから、介護職をどう確保するかが課題であることは事実であり、介護職は継続に需要が見込まれる職業だと言えるでしょう。
また、今後、介護職が結婚や妊娠、出産を経験しても長く働けるような環境づくりも進んでいきます。
総合的に介護業界全体の動向を見ていくと、介護業界そのものの将来性も高いと言えるでしょう。
働きやすさも魅力のある職業
介護職の仕事内容は要介護者への食事、着替え、入浴に関わる支援が中心です。
多くの施設が24時間とおして介護を提供しているので、勤務は交替制で夜間勤務も担当することが基本です。
また、要介護者の要介護度によっても支援の度合いが異なるため、体力も気力も使う重労働であると考えられます。
しかし、最近では先端技術を活用している施設も増えてきているため、夜間の見守りをベッド周りのIoT機器の活用で業務負担の軽減が期待できるようになりつつあります。
次に働き方についても確認しておきましょう。
■働き方を選べて残業も少ない
介護の現場には、入所施設だけでなくデイサービスやホームヘルパーなど、さまざまな形態の働き方があります。
そのため、自分の生活に合わせた働き方ができる職場を選ぶことも可能です。
公益財団法人介護労働安定センターが2019年に公表している「介護労働者の就業実態と就業意識調査結果報告書」を参考に残業時間(1週間の平均残業時間)をみると、介護業界全体では1.9時間、主な職種別では生活相談員が3.1時間、サービス提供責任者とPT/OT/STなどが2.9時間です。
また、1週間の残業時間数を訪問介護員、サービス提供責任者、介護職員、介護支援専門員(正規職員)にアンケートをした結果では「残業なし」と回答したものが最も高く、それぞれ55.8%、41.2%、47.8%、49.9%となりました。
この結果は非正規職員でも同様に「残業なし」の回答が最も高い値を示しました。
また厚生労働省が公表している「毎月勤労統計調査 平成30年度分結果確報」から介護業界以外の所定外労働時間(一般労働者)をみると、建設業では15.2時間、情報通信業では14.4時間、教育・学習支援では13.5時間となっています。
また介護業界における職種も含まれる医療、福祉では7.1時間という結果でした。
この調査の結果を考えると、介護業界における職種では、残業が比較的少ないことがわかります。
■子育てと仕事の両立がしやすい
介護の現場は女性が多く、既婚者や子どもがいる人も少なくありません。
そのため、子どもの体調不良による急な休みや、行事での休みに寛容な現場が多いでしょう。
職場によっては、託児所や保育園などを併設しているところもあります。
また、ライフスタイルに合わせて働き方を変えることにも柔軟に対応してくれるところも増えています。
例えば、育休後に正社員からパート、時短勤務へ変更し、落ち着いてから正社員に戻る、といった働き方を選べる職場も多くなっています。
業界全体として転勤の可能性が低い点も子育て時も継続して仕事ができる理由になるでしょう。
■全国どこに行っても、いつでも働ける
介護職は、場所を問わない職種です。
全国どこに行っても必ず働ける場所があります。
また、中途採用が多く、年齢を重ねて他職種から転職した人の採用も積極的です。
正社員だけでなく、パートや夜勤専従などのように、さまざまな働き方を選べます。
そのため、結婚相手に転勤の可能性があっても、行った先で仕事を見つけやすいでしょう。
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コラム:介護職は変な人が多いってホント?!疑問に答えます!
時々耳にする、介護職にまつわる噂話…。
それってほんと?!と思ってしまうことに、一つずつ答えていきます!
■介護職員は変な人が多い?
介護職で活躍できる人は、サービス業全体で活躍できる
はい!私、後藤の周りは素敵人ばかりです!!
私も含めた周囲の人たちが、一般的に変なのかもしれません。
周りを見ていると、介護職で活躍している職員たちは、どの業界でも活躍できると感じます。
特にサービス業で働くための能力は非常に優秀だと思っています。
サービス業としての介護職の価値とは?
【専門家が回答】介護職はなぜサービス業と言われるの?違和感を解消します! | ささえるラボ
https://mynavi-kaigo.jp/media/articles/91【回答者:後藤 晴紀】ホテルや飲食店みたいな「サービス業」と言われる仕事よりも介護の方が圧倒的に辛いんじゃじないかと思ってしまいます。
クリエイティブな人=変な人?
高齢者介護では、その方の人生の総仕上げをサポートします。
日々、利用者様にとって必要なことを想像しながらケアを提供しており、創造力や妄想力が高いのです。そういう意味で、クリエイティブな人が多いことも事実です。
クリエイティブな人=個性的な人=変な人ということであれば、確かに「変な人」は多いかもしれませんね。
■介護職員の女性は気が強いってホント?
気が強いのではなく、自分の意見を伝えられるということ
ズバリ!「気が強い」ということではなく、「優秀だからこそ、自分の意見を伝えられる人が多い」と言えるでしょう。
その意見の受け取り方は人それぞれなので、物事をはっきり言う=気が強いと感じる方もいるかもしれませんね。
伝え方も含めて意識して意見を言える人は、本当に優秀だと思います。
多職種と連携するからこそ、専門職としての意見を伝える必要がある
また、介護職員は、看護職員や生活相談員、その他多くの専門職と協力しながら業務を遂行していきます。
専門職としての役割を理解している介護職員は、利用者様の生活を正しく守るために、専門職としての自分の意見を、根拠を持ってしっかりと伝えます。
そのため議論が白熱して、周囲から見ると「気が強い」と見える場合もあるかもしれません。
ですが、決して自分の意見を強引に通そうとしているわけではなく、ケアにとって必要なことであれば言わなくてはいけないこともあるのです。
厳しいことを言っている人にも、背景や理由がある
少し角度を変えて見ると、「気が強く見えているだけ」「自分の役割を自覚している(キャラを演じている)」「周囲に、それを言語化して言える人がいない」などの理由もあるかもしれません。
誰も言う人がいないから、あえて厳しいことを言っている職員もいます。
気が強いと思われている職員が弱音を吐いている場面も見てきましたし、誰も言う人がいないから、あえて厳しいことを言っている職員もいます。
実は周囲がそう思わせてしまっていることもあるという事ですね。
介護職員の女性だから気が強いのではなく、自分の役割を理解しているからこそ、伝えるべきことは伝える必要があるのです。
これは介護職員だけに言えることではなく、他の専門職や多職種も同様だと思いますよ。
■介護職員の男性は結婚できないってホント?
安心して!もうそんな時代じゃありません!
はっきりと申し上げます!それはありません!
介護職の男性だから、家族を養えない?
介護職の男性だから、家が建てられない?
介護職の男性だから…
そんな時代ではありません!ご安心を!
私も介護職時代の27歳で結婚しました。
家のローンも完済しています!(笑)
周囲でも未婚のスタッフが少ないくらいですよ!
できるだけ1つの事業所で経験を積みましょう
大切なことは、できるだけ転職を減らし、専門職としての学びを深めていくことです。
すると事業所での評価も上がり、報酬も上がっていくでしょう。
実際に私の周囲でも、全産業の平均所得を上回っている職員は数多くいますからね!!
あなたが専門職として何がしたいか?よりも、何ができるか?何を求められているのか?
この引き出しを増やしていくと、その人の魅力も倍増していきます!
介護職は結婚後も長く働ける仕事
介護職はイメージ通り、労働環境の割に収入が低いと感じるかもしれませんが、働きながらキャリアアップが図れるように制度改革が進められています。
例えば、結婚しても互いに自分のキャリアを積み重ねることを目的に、共働きをするのであれば十分安定した生活を営むことができます。
また、超高齢社会に対応するために介護職は今後ますます需要が増えることが見込まれ、不安定な職業ではないと言えます。
さらに、ライフスタイルの変化に合わせた多様な働き方ができる環境も少なくありません。
子育て時期には夜間勤務を少なくしてもらうなど、職場での対応を考える必要がある点は、他の職業と同じでしょう。
つまり、介護職はけっして、結婚しにくい職業ではないと言えるでしょう。
【事例】実際に寄せられた、介護職の結婚に関するお悩み
回答者
介護職の男性との結婚に悩む女性からの相談~マッチングアプリで介護職の男性と出会ったけれど…~
結婚への悩みですね。
大切なことなので、しっかりと考え、納得したうえで、先に進みたいお気持ち。すごく理解できます。
お相手が介護職であることで不安を抱えているようですね。
私の個人的な考えをお伝えすると、「介護職」だから云々ということよりも、その方とご質問者さんの双方のお気持ちを一番大切に考えていただければと思います。
その方の就いている職業へ憧れをもち結婚したとしても、その方が未来永劫その職業に就いているとは限りません。ですから、お相手さんも現在は介護職に就いていらっしゃいますが、将来は変わりうるということも想定しておいてよいと思います。
■介護職の男性は、利他的で優しい人が多い
そのようなことを前提に、私が考える配偶者としての「介護職」について、記させていただきます。
あくまでも私が数多くの男性介護職の皆さんと接してきた経験から、私が感じたお話であることを最初にお断りしておきますね。
最初に言えるのは、「介護職」の皆さんは優しく、しっかりと相手の話に耳を傾け、相手の気持ちを慮ることが上手です。きついことや汚いことなども、嫌な顔一つせず、黙って、率先して、行ってくれます。そして、相手が喜んでくれることを常に考える「利他的」な方も多い気がします。
ご質問者さんのお相手も、上記に該当するのではないでしょうか。
■将来性や経済面での心配は…?
一方、心配される方の声でよく聞くのは、介護職の将来性や経済面です。
これは人によるところが大きく、総じて、将来有望であるとか、経済的にも安心してくださいとは、言えることではありません。
それを踏まえ、私の知る男性介護職はどうなのかをお伝えしますね。
介護職のキャリアは、意外と多様です
若くして介護職に就いた方の中には、ずっと介護の現場にいる方もいれば、資格を取って相談業務に就く方、管理職にステップアップし最終的には経営者なる方もいます。
ずっと介護の現場にいる方も、現在は国の施策により給与水準が高まり、全産業の平均に近づいています。「介護」という職種の歴史が浅いこともあり、若くして管理職になってキャリアをを駆け上がっていき、しっかりと昇給していく方も多いです。
若くして起業するケースも
また介護業界の特徴として、起業のしやすさも上げられます。20代30代で起業した介護職の方も、私の周りにはいらっしゃいます。
仮に、今は年収が低くとも、このようなケースも数多くあることも知っておいてください。
■結婚後のために理解しておくと良いこと
次に介護職の特色として、シフト勤務をされる方が多いということへの理解はしておいたほうが良いと思います。
介護現場の多くは、早出や遅出、夜勤などのシフト勤務があります。一般の事務職のように、土日は必ず休みで、勤務は9時から17時までではない方のほうが多いです。
そうすると、共働きの場合は休みが一緒にとれなかったり、出勤時間や帰宅時間が異なったりと、すれ違いの生活を営む方も多いです。ただ、これも考え方次第で、夫婦でありながらも、自分の時間を作ることができる利点と捉えてもよいと思います。
職業柄、子育てでも大活躍できる?!
子育てにおいても、利点はたくさんあります。
シフト制であることで、保育園への送迎や学校の参観などの行事参加等、比較的子供の成長に携わりやすい職種なのかなと思います。介護職は職業柄、自然と子供の視点になって考えることもでき、おむつ交換や食事介助もお手の物です(笑)
■あくまで「その方」をみつめて
以上、介護職の男性の良いところばかりお伝えしたようですが、最初にお話ししたように、性格も将来性も経済面も、その方次第です。そして、「介護職だから」という視点ではなく、「介護職に就いているその方」に視点を置き、これからのことを考えられてはいかがでしょうか。
ご質問者さんに、明るく輝かしい未来が訪れることを心より願っています。
男性介護職からの相談~職場以外で出会いがない…どこで結婚相手を見つければいい?~
■仕事を通じて分かり合える、職場結婚(恋愛)
出会いと結婚相手ですね。介護職に関わらず、世の中の男性の悩みの一つと思われます。
付き合うにしても結婚するにしても、比較的一緒にいる時間も長く、仕事を通じて互いに分かり合えているという点で、職場恋愛・職場結婚は私の周りでも多いようですが、ご質問者さんは職場以外での出会いも望まれているのでしょうね。
まずは、同じ職場ではないけれど、仕事での関わりのある方はいませんか。
地域の同業者、連携のある他職種、研修等々でのコミュニケーションをとる異性との接点を持つ場は結構あるはずです。
■出会いを目的にしないことがポイント
ただ一つ言えるのは、出会いを求めるのを目的にするのは本末転倒だということです。
職務を遂行する、拡げる、掘り下げる過程の中で、たまたま相性の合う方との出会いがあり、そこから関係が築かれていくものだと思います。
それは趣味の世界での出会いでも同じことが言えますね。
出会いを求めに行くのではなく、その趣味の世界で楽しさを追求する姿に異性として惹かれたり、波長が合う方との出会いがあったりということもあると思います。
もちろん、職種が異なれば、休みが合わないとか生活のリズムが異なるということはあるでしょうが、そこはお互いの工夫と努力でいかようにでもなると思います。
■介護職は、結婚相手としても魅力的です。
また、「世間の介護職の目」を気にされているようですが、私は男性の介護職の方は、恋愛対象としても、結婚相手としても、魅力ある職種だと思います。
以下にその魅力をあげてみますね。
専門家・大庭さんが思う、介護職の人のいいところ8選
・相手としっかりと向き合うことができる
・相手を尊重した言動を自然にふるまえる
・相手の話をしっかりと聴くことができる
・優しさや寛容さをもっている
・安定した職業である
・経験を重ねていくことで、役職をもち、収入が増えていく
・固定された勤務シフトではない。
・その気になれば、比較的簡単に起業ができる
まだまだ挙げだすときりがないくらいの魅力が溢れる介護職です。
自信と誇りをもって、一生懸命に仕事をしていると、きっと運命の出会いはきっと訪れると思います。
いつの日か「素敵な出会いがあった」「結婚します」との朗報をお待ちしています。
ささえるラボ編集部です。
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