本日のお悩み
これから初めて介護の仕事に就こうと思っているものです。
キツイとかネガティブなエピソードはよく聞くのですが、逆に頑張れるようなエピソードを教えてください。
人生を生き抜いてきた先輩方のエピソードに勝るものはありません
これから介護の仕事に就かれるとのこと、仲間が増えてとてもうれしく思います!
さて、ご質問を受けて、これまでに自分ががんばろうと思えた場面を思い返してみました。
そして、何度となく「利用者さんに励ましてもらった」ことが頭に浮かびました。
■悩み事を利用者さんに相談していたときのこと
私がまだ介護の仕事をはじめて間もなかったころ、悩み事があると
1対1でゆっくりと話せる入浴の時間に「○○さんは、こういうときどうしますか?」などと、よく利用者さんに人生相談をしていました。
一緒に考えてくださる方もいれば、「そんなことで悩まなくて大丈夫よ」と笑ってくださる方、時に戦争体験を交えて激動の人生を話してくださる方もいて
最後には決まってみなさんが「まだ若いんだから、これからだよ。がんばってね」と励ましてくれました。
特に、戦争体験を交えて話をしてくださった方の言葉は、今も強く心に残っています。
「こんなこというと変だけどさ、焼夷弾が、花火のようにきれいだったんだよ」
命の危機にさらされ恐怖を感じた経験ですら、「きれい」と感じることのできる人間のたくましさ。
思わず、涙が流れました。
この一言を聞いて、「人生の先輩の言葉の重み」を実感しました。
■人生経験が詰まったエピソードを聞いてみて
言葉だけではありません。
習慣や、表情や、行動で、全身で我々に伝えてくださるその人の「意思」には、これまでの人生経験がぎゅっと詰まっています。
それが読み解けたとき、私は、「またがんばろう」と思います。
質問者さんも介護の仕事をはじめたら、ぜひ人生の先輩方にエピソードを聞いてみてください。
きっと「がんばろう」と思えるはずです。
■最後に
はじめてで不安なことも多いと思いますが、応援しています!
いつか質問者さんの「がんばろうと思ったエピソード」が聞けることを楽しみにしています。
社会福祉士、精神保健福祉士、介護支援専門員