本日のお悩み
介護や福祉の業界もネイリストが活躍しているという話を聞きました。
施術する時(お客様と関わるとき)に特別なにか注意したほうがいい事はありますか?
大きな声で話しかけたほうがいいなど…
参考にさせていただきたいです。
相手が持つ障がいの特徴を把握しましょう
ご質問ありがとうございます。
最近では、高齢者向けのネイルやトリートメントを行う福祉ネイルという活動が、全国で広まっていますよね。
知人の施設でも取り入れているところがあり、そのみなさんが見せる笑顔のSNSの写真に、ネイルが持つパワーを感じています。
■福祉ネイルの対象者は、高齢者だけではない
さて、福祉ネイルの対象となる方は
・ネイルサロンに行くことが難しい高齢者や認知症の方
・脳卒中で片マヒなどを呈した身体障害の方
・就労支援を受けている精神障害の方
・乳がん後の後遺症と闘っている方
・寝たきりの重度心身障害者の方
など多岐に渡るので、それぞれに応じた障害や苦手なことなどの特性を少しでも知っておけたら、お互いに不安が少なくなるでしょう。
■ズバリ注意することは?
ですが、障害の特性といっても、人それぞれです。
部外者として施設にお邪魔することのある私からお伝えできることとしては、一番大切なこと(注意したほうが良いこと)は
「施術する相手のことを知ろうとすること」だと思います。
施術前、介護者の方に「苦手なこと」「注意するべきこと」をヒアリングすると良いでしょう。
■「笑顔」でのコミュニケーションができれば、まずは成功!
大きく話さないと聞こえない方もいれば、聞こえないけれど大きく話されることがお嫌いな方もいます。
笑顔でのコミュニケーションや礼儀を前提とし、相手の表情と言葉やその状況をみて、臨機応変に対応できるように「固定概念を持ちすぎないこと」が大切です。
特に今はマスク越しの会話となることも含めて、「目で笑顔を伝える(目が三日月になるようにする)」ことを意識しましょう。
初対面の相手であっても、スムーズにコミュニケーションが取れます。
テクニックとしてぜひ取り入れてみてください。
■最後に
癒しとともに、爪が綺麗になるワクワクする時間を提供するという唯一無二のお仕事、心から尊敬しています。
質問者さんの気持ちが伝わる、素敵な施設と利用者さんに出会えますように。
社会福祉士、介護福祉士、認定排泄ケア専門員、排泄機能指導士