本日のお悩み
相談員になりたいのですが、パソコンの操作が苦手です。
やはり、相談員になるにはパソコンが使えないとダメでしょうか?
目安としてはどのくらい使えたらいいですか?
相談者:ねこ さん
職場によりますが、基本的な操作はマスターしておいてはいかがでしょうか。
相談員になりたいとのこと。
新たなチャレンジ、素晴らしいですね。
まずは、相談員がどのような業務を求められているのかを、整理してみましょう。
■相談員の業務とは?
ひとくちに相談員といえども、サービス種別や事業所ごとにより、異なるところもたくさんありますので、参考として代表的なものをあげてみますね。
大きなくくりで言えば、どこの相談員も「相談・連携・調整」という事業所にとって大変重要な役割を求められています。
●相談とは
「利用者さんやご家族からの利用前相談や利用開始後の相談」「施設責任者や現場スタッフからの相談」「地域や関係機関からの相談」など。
●連携とは
「行政との連携」「医療機関との連携」「地域や他事業所との連携」など。
●調整とは
「ケアマネや医療機関との調整」「自法人・自事業所内の調整」など。
その他にも、「利用時の契約」「利用中止時の手続き」「苦情への対応」「個別支援計画の作成やその援助」「窓口業務や請求や回収などの事務仕事」「広報や採用」など。
たくさんの業務を挙げましたが、おそらく事業所によっては他の仕事を担っている場合もあるし、相談員でありながら現場業務にしっかりと入っている方もいますね。
■パソコンを使ったほうが効率的な業務ばかり
そこで、ご質問のパソコンについて回答です。
上記のような多岐にわたる業務ですが、
「メールによる情報の共有や連絡・調整」
「業務ソフトを活用した日々の記録の入力や請求業務」
「エクセル等を活用した空室管理や稼働管理、勤務シフト作成」
「ワード等を活用したご家族へのお知らせや行政への報告」
「パワーポイント等を活用した広報誌やチラシ作成」
「SNS等を活用した広報や採用活動」
など、パソコンを活用したほうが、はるかに効率的で、かつ正確に迅速にこなせる業務ばかりといえます。
そして業務によっては、パソコン使用が不可欠であると言えるものもあります。
■どのレベルまで必要なのかは、職場で確認を!
では、どの程度使えたらよいかですが、これは職場ごとに大きく異なりますので、就きたい職場に尋ねてみることをお勧めします。
ご自身が現在どの程度のパソコン習熟度であるかということを先方にお伝えし、この職場ではどの程度の習熟度が求められているのかを確認してみてください。
職場によっては、「パソコンスペシャリストがいるので、新しい方にはそこまで求めませんよ。」というところもあれば
「せめてエクセルやワードの基本スキルは必須です。」というところもあるでしょう。
最初に確認をしてみて、お互いにこんなはずではなかったと後悔をしないようにすることは大切です。
■オンラインセミナーなどを活用し、スキル獲得を目指しましょう!
いずれの場合にしても、これから先、相談業務におけるパソコンのニーズは増えることはあっても、減ることはないと思います。
相談業務を行っていきたいと考えられるのであれば、まずは基本的な操作を習得してはいかがでしょうか。
現在は、オンライン教材や安価なセミナーも多様にあります。
パソコンスキルをマスターすることで、選択できる職場の幅を広げ、ご自身ができる業務の幅を広げていくこととなり、仕事もはかどることとなるでしょう。
そんな将来を描きながら、目標を定め、少しずつマスターされていくことをお勧めいたします。
また、ご質問があれば、いつでもお待ちしております。応援しています。
福岡福祉向上委員会 代表