マイナビ福祉・介護のシゴト
相談員になるにはPCスキルが必要?相談員の業務とあわせて説明します!

相談員になるにはPCスキルが必要?相談員の業務とあわせて説明します!

【回答者:大庭 欣二】職場によりますが、基本的な操作はマスターしておいてはいかがでしょうか。


本日のお悩み

相談員になりたいのですが、パソコンの操作が苦手です。
やはり、相談員になるにはパソコンが使えないとダメでしょうか?
目安としてはどのくらい使えたらいいですか?

相談者:ねこ さん

職場によりますが、基本的な操作はマスターしておいてはいかがでしょうか。

大庭 欣二

https://mynavi-kaigo.jp/media/users/11

福岡福祉向上委員会 代表

相談員になりたいとのこと。
新たなチャレンジ、素晴らしいですね。
まずは、相談員がどのような業務を求められているのかを、整理してみましょう。

相談員の業務とは?

ひとくちに相談員といえども、サービス種別や事業所ごとにより、異なるところもたくさんありますので、参考として代表的なものをあげてみますね。
大きなくくりで言えば、どこの相談員も「相談・連携・調整」という事業所にとって大変重要な役割を求められています。

●相談とは
「利用者さんやご家族からの利用前相談や利用開始後の相談」「施設責任者や現場スタッフからの相談」「地域や関係機関からの相談」など。

●連携とは
「行政との連携」「医療機関との連携」「地域や他事業所との連携」など。

●調整とは
「ケアマネや医療機関との調整」「自法人・自事業所内の調整」など。
その他にも、「利用時の契約」「利用中止時の手続き」「苦情への対応」「個別支援計画の作成やその援助」「窓口業務や請求や回収などの事務仕事」「広報や採用」など。

たくさんの業務を挙げましたが、おそらく事業所によっては他の仕事を担っている場合もあるし、相談員でありながら現場業務にしっかりと入っている方もいますね。

パソコンを使ったほうが効率的な業務ばかり

そこで、ご質問のパソコンについて回答です。

上記のような多岐にわたる業務ですが、
「メールによる情報の共有や連絡・調整」
「業務ソフトを活用した日々の記録の入力や請求業務」
「エクセル等を活用した空室管理や稼働管理、勤務シフト作成」
「ワード等を活用したご家族へのお知らせや行政への報告」
「パワーポイント等を活用した広報誌やチラシ作成」
「SNS等を活用した広報や採用活動」
など、パソコンを活用したほうが、はるかに効率的で、かつ正確に迅速にこなせる業務ばかりといえます。

そして業務によっては、パソコン使用が不可欠であると言えるものもあります。

どのレベルまで必要なのかは、職場で確認を!

では、どの程度使えたらよいかですが、これは職場ごとに大きく異なりますので、就きたい職場に尋ねてみることをお勧めします。
ご自身が現在どの程度のパソコン習熟度であるかということを先方にお伝えし、この職場ではどの程度の習熟度が求められているのかを確認してみてください。

職場によっては、「パソコンスペシャリストがいるので、新しい方にはそこまで求めませんよ。」というところもあれば
「せめてエクセルやワードの基本スキルは必須です。」というところもあるでしょう。

最初に確認をしてみて、お互いにこんなはずではなかったと後悔をしないようにすることは大切です。

オンラインセミナーなどを活用し、スキル獲得を目指しましょう!

いずれの場合にしても、これから先、相談業務におけるパソコンのニーズは増えることはあっても、減ることはないと思います。
相談業務を行っていきたいと考えられるのであれば、まずは基本的な操作を習得してはいかがでしょうか。

現在は、オンライン教材や安価なセミナーも多様にあります。
パソコンスキルをマスターすることで、選択できる職場の幅を広げ、ご自身ができる業務の幅を広げていくこととなり、仕事もはかどることとなるでしょう。

そんな将来を描きながら、目標を定め、少しずつマスターされていくことをお勧めいたします。
また、ご質問があれば、いつでもお待ちしております。応援しています。

\あなたにぴったりの求人が見つかる/
「生活相談員」の求人を見る
専門家への質問はこちらから!
マイナビ福祉・介護のシゴト 閲覧ランキング
【北海道・東北】
【関東】
【北陸・東海・甲信越】
【関西】
【中四国・九州・沖縄】

この記事のライター

福岡福祉向上委員会 代表

関連する投稿


サービス担当者会議の進行のコツは?スムーズな進行のためにすべきこと

サービス担当者会議の進行のコツは?スムーズな進行のためにすべきこと

サービス担当者会議で、話の長い人がいる、話が脱線してしまう等 進行に悩むケアマネさんからのお悩みに専門家が回答します!スムーズな進行のためにすべきことを確認してみましょう。【解説者/専門家:脇 健仁】


【介護職の転職】仕事に慣れなくて辛いときはウィルビーイングを意識しよう

【介護職の転職】仕事に慣れなくて辛いときはウィルビーイングを意識しよう

介護福祉業界で働く方は優しい方が多いゆえ、我慢をし続けたり、相手の幸せのために自己犠牲をしたりする方も多いのではないでしょうか。対象者の「幸せ」はもちろんですが、ご自身の「幸せ」についてもしっかりと向き合い「ウェルビーイング」な働き方を意識しましょう。【執筆者:大庭 欣二】


希望しない自立支援。「やりたくない人」への接し方とは?専門家が解説

希望しない自立支援。「やりたくない人」への接し方とは?専門家が解説

自立支援をしても拒否する利用者さんへの接し方とは?心が近づく共通点を探すために、まずは介護士とご利用者の価値観のすり合わせを行うようにしましょう。【執筆者:羽吹さゆり/介護福祉⼠、介護⽀援専⾨員、介護技術指導員、⽇本語教員、社会科教員、介護職員実務者教員、社会福祉主事任⽤】


介護現場のリーダーの育て方、向いている人とは?

介護現場のリーダーの育て方、向いている人とは?

介護業界では、外国人や専門職以外の多様な人材が活躍しています。多様な人材へのマネジメントがより一層必要となっていくなかで、リーダーに求められる力量も大きいでしょう。リーダーに必要な能力とリーダー育成のポイントについて、後藤先生に解説いただきました。 【執筆者:後藤 晴紀 介護福祉士、社会福祉士、介護支援専門員、潜水士】


介護職員 平均月給6,000円相当引き上げへ、専門家の見解は?

介護職員 平均月給6,000円相当引き上げへ、専門家の見解は?

2024年2月から介護職員に対し、1人あたり平均月給6,000円の賃上げを実施するというニュースを皆さんも耳にしたかと思います。 今回の施策に対して、なぜこのような施策を実施することになったのかという施策の背景と、施策に対する見解を伊藤先生にお伺いしました。


最新の投稿


【最新!2024年】わかりやすく介護報酬改定の全体像を専門家が解説!

【最新!2024年】わかりやすく介護報酬改定の全体像を専門家が解説!

報酬改定について苦手意識のある方は多いのではないでしょうか。とはいえ、介護に関わる皆さんが報酬改正の意図をしっかり理解し、行動を変えることは介護業界の未来にとって大きな一歩となります。法改正がどのように変わったか?を理解するために「なぜ変わったか?」をまずは押さえていきましょう。【執筆者:伊藤 浩一】


第108話 盛り付けで/ほっこり介護マンガ

第108話 盛り付けで/ほっこり介護マンガ

「介護職員・並木マイの ほっこり成長日記 ~転職して、介護の仕事はじめました~」 保険会社から介護の仕事に転職した、並木マイさん(31歳)の成長と 介護現場のあるあるを描く、ほっこり癒し系マンガ! 休憩時間、このマンガを読んだあなたが クスっと笑えてちょっと癒され、ほっこりした気持ちになれますように。


【介護事業の経営難はなぜ?】介護職員や経営者に求められる対策とは

【介護事業の経営難はなぜ?】介護職員や経営者に求められる対策とは

介護事業者の倒産数が過去最多となったというニュース。超高齢社会の日本においてなぜ、倒産数が増えてしまったのでしょうか。 今後、事業所が生き残るために必要なことを専門家が解説します。 【解説者:後藤 晴紀/介護福祉士・社会福祉士・介護支援専門員・潜水士】


第107話 おやつ/ほっこり介護マンガ

第107話 おやつ/ほっこり介護マンガ

「介護職員・並木マイの ほっこり成長日記 ~転職して、介護の仕事はじめました~」 保険会社から介護の仕事に転職した、並木マイさん(31歳)の成長と 介護現場のあるあるを描く、ほっこり癒し系マンガ! 休憩時間、このマンガを読んだあなたが クスっと笑えてちょっと癒され、ほっこりした気持ちになれますように。


精神保健福祉士(PSW)とは?仕事内容や資格の取得方法、勤務先について解説

精神保健福祉士(PSW)とは?仕事内容や資格の取得方法、勤務先について解説

精神障害者の支援に特化した専門職である精神保健福祉士。メンタルの不調を抱える人が増えるなかで、ニーズが高まるといわれています。仕事内容や資格の取得方法、勤務先など、精神保健福祉士に関する基礎知識を解説します。【ささえるラボ編集部】


マイナビ福祉・介護のシゴト
「マイナビ福祉・介護のシゴト」は、福祉・介護職に特化した中途、パート向け求人サイトです。
介護職をはじめ、福祉・介護業界に関連する職種の求人を掲載しています。
本当に自分にあった施設や事業所を、ご自身で手軽に探すことができるよう職場の雰囲気がリアルに伝わる情報を用意することで、適切なマッチングを実現していきます。
【職種から求人・転職情報を探す】