第35回介護福祉士国家試験 対策問題(社会の理解)
■問題
Cさん(78歳、男性、要支援1)は、公的年金(月額19万円)で公営住宅の3階で一人暮らしをしている。妻と死別後も通所型サービスを利用し、自炊を楽しみながら生活している。最近、膝の具合がよくないこともあり、階段の上り下りが負担になってきた。そこで、転居について、通所型サービスのD介護福祉士に相談をした。
次のうち、D介護福祉士がCさんに紹介する住まいの場として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)
2.介護付有料老人ホーム
3.軽費老人ホームA型
4.サービス付き高齢者向け住宅
5.養護老人ホーム
解答と解説
■解答
4.サービス付き高齢者向け住宅
■解説
1.(×)認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)は、認知症の状態にある要介護者が対象となります。
2.(×)介護付有料老人ホームは、民間の事業者が運営する施設であり、公的施設に比べて費用が高額です。公的年金(月額19万円)で一人暮らしをしているCさんには、経済的負担が大きいと思われます。
3.(×)軽費老人ホームA型は、原則60歳以上で身体機能の低下がみられる高齢者が対象であり、食事サービスや介護サービスが提供されます。自炊を楽しみながら生活しているCさんにはマッチしません。
4.(○)サービス付き高齢者向け住宅は、安否確認や生活相談のサービスが受けられるバリアフリーの賃貸住宅であり、高齢者が安心して暮らせるよう配慮された住環境が整っています。低額で入居できる一般型の物件もあるため、紹介する住まいの場として最も適切であると考えられます。
5.(×)養護老人ホームは、経済的理由や環境的理由などにより、困窮している高齢者が措置で入所する支援施設です。
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