第35回介護福祉士国家試験 対策問題(介護の基本)
■問題
訪問介護員(ホームヘルパー)が、利用者や家族からハラスメント(harassment)を受けたときの対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.利用者に後ろから急に抱きつかれたが、黙って耐えた。
2.利用者から暴力を受けたので、「やめてください」と伝え、上司に相談した。
3.利用者が繰り返す性的な話を、苦痛だが笑顔で聞いた。
4.家族から暴言を受けたが、担当なのでそのまま利用者宅に通った。
5.家族からサービス外のことを頼まれて、断ったら怒鳴られたので実施した。
解答と解説
■解答
2.利用者から暴力を受けたので、「やめてください」と伝え、上司に相談した。
■解説
1.(×)ハラスメントが常態化するおそれがあるため、不適切な対応です。
2.(○)利用者や家族からのハラスメントはあってはならないものであり、平時から基本方針として事業所内で意識や対応を統一する必要があります。暴力に対しては毅然とした態度で制止し、上司に報告・相談することが適切です。
3.(×)まずはその場で苦痛は苦痛として表現し、事業所で対応を相談することが適切です。
4.(×)家族から受けた暴言というハラスメントを、担当だからといって個人で抱え込む必要はありません。速やかに上司に相談すべきです。
5.(×)サービス外のことを実施するなど、ハラスメントを受けて相手の要求に従うことは、前例を作ることになり問題を複雑化させます。サービス内容については契約時に了解済みのはずですが、分かりやすく周知していく努力も必要ではあります。
ささえるラボ編集部です。
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