社会福祉士とは?
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社会福祉士は、国家資格を取得することで「社会福祉士」と名乗ることができ、福祉や医療に関する支援業務への専門性を示すことができます。また、これらのことから収入アップや転職活動における強みとしても活かすことができるでしょう。
では、実際のところ社会福祉士の年収額はどれくらいなのでしょうか。 社会福祉士の平均給与額・平均年収額といった給料事情や、収入アップ方法などについて解説します。
社会福祉士の平均給与・年収
ここから、保有資格別・勤務施設別・勤続年数別に社会福祉士の給料事情を見てみましょう。
※出典:厚生労働省 令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果
■【保有資格別】介護職の平均給与・年収額
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また、社会福祉士、精神保健福祉士と並んで3福祉士と呼ばれている「介護福祉士」と比較しても年収で約20万円高いことから、社会福祉士は介護業界において給与が高い職種であるということができます。
一方で、国税庁の調査によると、全業種の平均年収額は458万円です。社会福祉士の年収額は、介護業界における資格保有者の平均年収と比べると高いものの、全業種の平均と比べると、約30万円低いことがわかります。※
※出典:国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査
■【勤務施設別】社会福祉士の平均年収額
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たとえば、学校教育関連の平均年収が306万円なのに対し、生活保護関係の平均年収は453万円と約150万円の差があります。もちろん業務内容も異なりますが、年収アップを目指すのであれば、勤務施設を再考してみるのも1つの手段でしょう。
■【勤続年数別】社会福祉士の平均年収額
では、次に勤続年数別の平均年収を見てみましょう。

特に勤務年数30年以上の場合、生活困窮者自立支援関係で716万円、司法関係では732万円と非常に高収入です。この背景には、勤務年数が長くなるにつれ、基本給があがるほか、資格手当や役職手当も加算されることで給与額が高くなっているといった可能性が考えられます。
社会福祉士が年収をあげるための方法
一方で、勤務施設や勤続年数などさまざまな要因で年収が変わることも明確です。
ここからは、社会福祉士が年収をあげるためにできることを紹介していきます。
・特定の分野に特化する
・管理職を目指す
・勤務施設の見直し
・独立や開業をする
■資格取得やリカレント教育の活用
たとえば、精神障害がある人やメンタル面で課題を抱える人からの相談援助業務に携わる専門職である、精神保健福祉士を目指す場合、社会福祉士の登録と短期養成施設(6か月以上)の修了で受験をすることができます。実際に、社会福祉士を所持したうえで精神保健福祉士の資格も保有している人の割合は60.9%と非常に高い数字です。※
※出典:公益財団法人社会福祉振興・試験センター 令和2年度精神保健福祉士就労状況調査結果
■特定の分野に特化する
例えば、児童福祉や高齢者福祉に特化することで、社会課題と向き合い貢献することができるようになります。また、専門性が高まることで収入アップも期待することができるでしょう。
■管理職を目指す

管理職を目指すためには、施設ごとの条件を満たす必要があります。有資格者であることを要件に定めている施設も多くありますので、社会福祉士の資格を取得していることは管理職にチャレンジしやすい立場であるといえるでしょう。
■勤務施設の見直し
例えば、大手の総合病院や公的機関は給与面で優れている場合が多いです。
■独立や開業をする
ただし、開業資金が必要であったり、しっかりとした基盤がないと収入が減ってしまうなどリスクも伴うため、慎重な準備が必要です。
社会福祉士になるメリット
・キャリアアップの可能性が広がる
・資格手当や給与面での優遇が期待できる
・福祉業界で幅広く活躍できる
これらのメリットを活かして、社会福祉士としてのキャリアを築いていきましょう。
それぞれについて詳しく紹介します。
■専門知識を身につけることができる
専門的な知識を身につけることで、利用者さんやそのご家族の相談に自信を持って対応することができるだけでなく、職場においてもほかの職員や上司からの評価が上がるでしょう。
■キャリアアップの可能性が広がる
例えば、専門的な知識やスキルを身につけることで、福祉施設の管理職や地域包括支援センターでのコーディネーター職への道が開けます。また、国家資格であるため、福祉業界だけでなく、行政機関や教育機関でのキャリアパスを築くチャンスもあります。
■資格手当や給与面での優遇が期待できる
また、資格を持っていることで昇給や昇格のチャンスも増えるため、給与面での優遇を受けやすくなります。
■福祉業界で幅広く活躍できる
・病院やクリニック
・地域包括支援センター
・自治体の福祉担当課
・学校や教育機関
このように、社会福祉士は子どもから高齢者まで幅広い世代を支える重要な役割を果たしているのです。
社会福祉士の給与は今後あがるのか?
さらに、こうした背景をもとに、政府としても福祉予算の拡充や地域支援策の強化をおこなっています。これらも社会福祉士の給与向上につながると期待できるでしょう。
社会福祉士が条件の良い職場を選ぶポイント
ここからは給与面以外で、社会福祉士が条件の良い職場を見つけるためのポイントを紹介します。
・キャリアアップの機会
・職場の評判
・福利厚生
■労働環境
面接や、勤務先の見学時に気になる点は確認しておきましょう。また、口コミサイトなどを閲覧することも、リアルな声を確認することができるため大切です。
■キャリアアップの機会
また、資格手当などの金額は勤務先によって異なるため、詳細を確認することも大切でしょう。
■職場の評判
また、地域との連携状況などもつかめると、社会的信頼の有無も確認することができます。
■福利厚生
これらのポイントを総合的に評価し、自身の軸にあった最適な転職先を見つけ、社会福祉士として、やりがいのある職場で充実したキャリアを築いてください。
まとめ:社会福祉士は年収500万以上も目指すことが可能!キャリアパスの一環として取得を目指しましょう!
また、キャリアアップや独立開業など選択肢も豊富で、社会に貢献しながら働くことができる職業です。 社会福祉士に興味があり、資格を取得していない方は、ぜひ挑戦してみてください。
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