本日のお悩み
利用者様の肌は薄く乾燥しています。肌に優しいアームカバー・レッグウォーマー・肌着を作りたいと考えています。資金はありません。どうしたらいいですか?
まずは上司に相談の上、利用者さんやご家族の気持ちを確認
加齢により、皮膚が乾燥したり痒みが出たりしている利用者さんは非常に多いですよね。酷い方は保湿剤が処方されてる場合もあります。
質問者さんはそのような利用者さんの為に色々と工夫して、乾燥から引きおこる苦痛を緩和してあげようと考えてくださっているのですね。その優しい気持ちはとても大切で、素晴らしいことだと思います。
また、利用者さんにとってもその心遣いは嬉しいことですし、喜ばれる方も多くいらっしゃると思います。
但し、注意しなければならないことがあります。それは、とても残念なことですが、その優しい気持ちを「余計なお世話」と捉える方もいるかもしれないことです。
たとえ、資金も時間もあって、利用者さんの為に下着等を作成したとしても、ご本人の希望がなければ、結果、骨折り損になってしまうというケースもあります。
まずは、上司や介護計画を作成している担当者、ケアマネジャー等に相談をしてみましょう。
ケアをする上では必ず「それがほんとうに必要なのか」を確認しなければなりません。それが介護の専門性です。
介護職は根拠のもとにサービスを提供します。想いや気持ちはとても大切ですが、ご本人が望んでいるかどうか確認をした上で、5W2H(いつ、どこで、誰が、何を、どうする)(なぜ、いくら、いくつ)のように具体的に考えて差し上げれば、利用者さんのお悩みが解決できるのではないでしょうか。
・(有)⽻吹デザイン事務所介護事業部アモールファティ代表
・アモールファティスクール⻑
介護福祉⼠/介護⽀援専⾨員/介護技術指導員/⽇本語教員/社会科教員
介護職員実務者教員/社会福祉主事任⽤
理論と経験に基づく「優しく丁寧に美しい介護」を理念に実践的な介護技術研修/コミュニケーション研修及び介護離職防止の為一般企業様向けに「介護セミナー」を実施しています。