本日のお悩み
ユニットリーダーをしています。4月1日に全体で大きな異動があり、別ユニットへうつりました。
その後、大事にはなっていないものの、職員の小さなミスが多発しており、対応策を考えています。
みなさんが異動のタイミングでなにか工夫されていることはありますか?
また、新人や異動者がおちつくまで、以前からいる職員の夜勤の負担がどうしても多くなってしまいます。
これは仕方ないこととメンバーも理解してくれているとは思うのですが、なにか良いフォローのしかたはありますでしょうか?
昨年リーダーになり、コロナ対応で落ち着かないままメンバーのケアも十分にできず1年を過ごしてしまい、ぜひアドバイスをいただきたいです。
マニュアルの工夫と良質なコミュニケーションで、更なるユニットの成長が期待できます!
職員さんの異動に伴う業務効率の低下やミスの多発はどこの職場においても起きうることであり、相談者さんと同じ悩みは多くの方が抱いていると思います。
では、どのようにして、それを和らげていくことができるでしょうか。
■業務マニュアルは整備されていますか?
まず考えられるのは、「業務マニュアル」の見直しです。
「業務マニュアル」はすでに整えられていますか?あるとすれば、その職場でしか分からない言葉が使われたりしていませんか。
マニュアルは誰が読んでも分かるもののするのが理想です。
新人さんや異動されてきた方が読むだけで分かればいいですね。
その職場で使う言葉の独自の「用語集」などがあれば理想です。
相談者さんは異動されたばかりの新鮮な状態です。
その状態の方でも理解できるマニュアル作りに着手すると、これからも活用できると思いますし、以前からの職員さんにとっての負担が多い期間は、ずいぶんと短縮すると思います。
そして、マニュアルは都度見直しを図りながら、最新のものにできたらよいですね。
今後増えていく外国人雇用にも活用できますよ。
■コミュニケーションで働きやすい職場に
そのうえで、大切なのはコミュニケーションです。
いつもより心持ち丁寧に、そして多めのコミュニケーションを心掛けましょう。
同じメンバーだと「阿吽の呼吸」で分かり合えていたことも、新しい方には理解できないことがたくさんあります。
分からないことは素直に分からないと伝え、丁寧にお教えを乞うことが大切です。
また、「新しいユニットリーダーって、どんな方なのかな」と他の職員さんも不安に感じていることでしょう。
リーダー自らが胸襟を開き、ご自身のことを丁寧に語り、職員さんそれぞれとコミュニケーションを多めにとられると、きっと職員さんは安心されると思います。
そして「現在の状況の確認」「負担の解消される時期」など、丁寧にやり取りを重ねることにより、信頼関係は築き上げられ、職員の皆さんにとって働きやすい職場になっていくと思います。
■最後に
「マニュアルの工夫」と「良質なコミュニケーション」。
ぜひとも、試みてください。きっと手応えを感じていただけると思います。
そして、ユニットのさらなる成長を促してくれると思います。
福岡福祉向上委員会 代表