本日のお悩み
介護の仕事を始めて3年になります。
グループホーム2か所で働いた後、今は認知症のデイサービスで時短パートをしています。
1か所目は、パートの人の退職が続き人手不足でシフトが増えたので、扶養内が無理だと言った
ところ、急に責任者の態度が変わりました。
時間になっても交代の人が出てこないとか、利用者の方の暴言が始まると私の対処が悪いから謝れと言われ、このようなことが続き辞職しました。
次のところ1年2ヶ月働きましたが、休憩や有休も無く、利用者さんの職員への暴言が日常的な施設だったので限界を感じ退職しました。
今のデイサービスは特養、グループホーム、認知デイサービス…デイケアと幅が広く、昔からの施設なので安心と思い面接を受け、最初に心配ごとも相談した上で入りました。
職員は数人で、長く働いる人ばかり。
研修なども無く、一日のスケジュールの紙を渡されたのみで、毎回手探りです。
利用者さんの前でも遠くから大声で怒鳴られます。
今回、仕事を探すのは慎重だったのですが、ここまでしたのに私に合う職場に転職できません
でした。
介護職は私には無理なのでしょうか。
介護職場は忙しいから、こんな事で悩む人には向かないのでしょうか。
まとまらない文ですみません。
相談者:マシュマロ さん
「悩み」から「行動」へ
ご相談ありがとうございます。
慢性的な人手不足に悩む介護業界において、残念ながらこのような介護事業所が存在するのも
事実です。
また、相談者さんのような悩みを抱えている介護従事者さんもたくさんいらっしゃいます。
■理想と現実がかけ離れているから起こる悩み
まず、結論から申し上げますと、「こんなことで悩む人」も続けられる仕事が介護だと思います。
働く介護従事者が「理想」を掲げることは大切です。
そして同様に介護施設も「理想」を掲げ、運営をされています。
ところが、介護現場における「理想」と「現実」がかけ離れているところは数多くあります。
そこで働く、理想を追い求める介護従事者は悩みます。
悩んで当然だと思います。
理想があるから悩むわけで、むしろ理想がある方に介護の仕事についていただきたいです。
決して悩むことは悪いことではありません。
■悩むだけでなく、行動を
私は、大切なのは、悩むだけで終わらせないことだと考えます。
まずは今働く介護現場で、「同様に悩んでいる仲間はいないだろうか?」「何か変えていくことは
できないだろうか?」「この職場は変わっていくだろうか?」と考えてみてください。
周りを見渡してみてください。
その次は、「誰かに話せるだろうか?」「誰かと動けるだろうか?」「何からはじめてみようか。」と行動に移せるかを検討してみてください。
行動に移すことは凄く勇気のいることです。
そして精神力やコミュニケーション能力も必要とされます。
また、行動を許さない環境や雰囲気の職場である可能性もあります。
また、行動をおこす事に対して奥ゆかしい方が多いのも、介護業界の特徴かもしれませんね。
■次に転職する時の注意点は
考え、行動した結果「今の職場では難しいかな」という判断をすることもあるでしょう。
その時は、次の選択肢として転職を考えても良いと思います。
ここで大事なのは、「同じ轍を踏まない」ことです。
それは、職場を見極める力を身に付けること、そして自分自身が次の職場を探す時間や労力を
惜しまないことです。
「経営者の考え方」「職場の雰囲気」「職員の育成体制」「労働環境」それぞれの項目別に、
どんなところで働きたいのかをまず整理しましょう。
■理想の職場を探すには
どこを見たら、それが分かるのか。
誰に聴いたら、本当のことが知れるのか。
私はボランティアでも実習でもいいので、施設を体感することをお勧めします。
すると、「働く」ことと近い感覚で、職場を感じることができるわけです。
必ず、働きたいなと思える介護の現場はたくさんあります。
理想を掲げ、そこへ共に向かっていく仲間たちもたくさんいます。
そんな職場に巡り合い、次に続く方々が悩まなくて済む理想の環境を創り上げてくださいね。
福岡福祉向上委員会 代表