介護の仕事に悩む、迷う人に見てほしい。映画「ケアニン~こころに咲く花~」試写会レポート
3年前に公開され、1200回を超えた今もなお全国各地で自主上映会が開催され続けている、話題の映画「ケアニン~あなたでよかった~」
その続編である「ケアニン~こころに咲く花~」2020年4月3日(金)の公開に先がけ、試写会にご招待いただきました。
■ストーリー
ケアニンの仕事を追求すべく、
小規模施設から大型の特別養護老人ホームに転職した介護福祉士の大森圭。
しかし、「多くの利用者に対応するため」という目的の元に、
効率やリスク管理を優先する運営方法に、大きな戸惑いを隠せないでいた。
そんな中、認知症の老婦人・美重子が入所してくる。
美重子を自宅で介護してきた夫の達郎は、施設を信用できず、担当の圭にも厳しくあたる。
それでも、友人の美容師を施設に呼んで美容サロンを開催するなど、
美重子や利用者のために奔走する圭。
しかし、その行動も職場のチームワークを乱していると上司や理事長から叱責されてしまう。
そんな折、圭は達郎のある「願い」を知ることになる―。
■編集部Tより
主人公・大森圭の利用者さんに対する熱い想いが、ご家族の意識を変え、周りの職員を変え、施設の方針までも変えていく。その様子に心を打たれました。
実際の現場では、映画のようにひとりの利用者さんを特別にケアするということは非常に難しいことだと思います。しかし、この映画をご覧になったみなさんが主人公・大森圭を通して、介護の仕事のやりがいや楽しさを思い出し「明日からまた頑張ろう」という気持ちになっていただけたらいいなと感じました。
前作を観ていなくても大丈夫!介護の仕事に悩む人、迷う人。ご家族の介護をされている人。
“介護”に関わる全ての方にご覧いただきたい映画です。
使い捨てエプロンの脱ぎ方やシーツ交換など、忠実に再現された介助技術に注目して観ても楽しいかもしれませんね!
■ひとこと
実は先日、認知症対応型デイサービスで体験をさせていただいたのですが(その様子は後日改めて書きたいと思います!)その施設の職員さんたちは、利用者さんが若い頃どんなお仕事をされていたのか、お孫さんは何人いらっしゃるのか、そういったバックグラウンドまできちんと把握した上で声掛けをされていて、利用者さんもとても嬉しそうに会話を楽しんでいらっしゃいました。
この映画の主人公・大森圭も、そういったバックグラウンドを把握することを大切にして仕事をしています。その過程で、認知症の症状に戸惑うご家族の固まった心をほぐし、周りの人を巻き込んでいきます。
「利用者さんの笑顔が、この仕事を選んだ原点なんです。」(大森圭)
理想と現実のギャップに苦しむどころか、現実に追われ、理想を掲げることすら難しい状況もあるかと思います。でも、介護職はただ高齢者のお世話をするだけの仕事ではない。適切なケアと情報収集で、ご本人とご家族を幸せにできる仕事なんですよね。
次回の更新もお楽しみに!
映画ケアニンの公開披露試写会は、来場者の健康と安全を考え中止となりました。
楽しみに待っていただいた皆様、申し訳ございません。
当サイトでも試写会ご招待キャンペーンを実施しておりましたが、こちらも中止とさせていただきます。
詳細は以下を御覧ください。
日時:3月4日(水)
受付 18時~/ 舞台挨拶 18時30分~/ 本編上映 19時~
会場:日本消防会館(ニッショーホール)
登壇者:戸塚純貴 / 島かおり / 綿引勝彦 / 香川裕光(主題歌アーティスト)/ 鈴木浩介監督
※登壇者は都合により、予告なく変更する場合がございます。
ささえるラボ編集担当のTが興味のあることを深堀りしたり、体験したり、成長していくコラムを連載していきます。