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ささえるラボ編集部です。 福祉・介護の仕事にたずさわるみなさまに役立つ情報をお届けします! 「マイナビ福祉・介護のシゴト」が運営しています。
特別養護老人ホームで介護職経験のあるライターが作成しました!
介護業界でキャリア形成はできるの?
■介護業界はライフスタイルに合わせたキャリア形成が可能!
介護業界では、多種多様なキャリア形成を行うことが可能です。
この記事では、ライフスタイルにあわせて紹介をするため、新卒~30代で介護業界に入職をする方と、子育てがひと段落したタイミングなど人生のターニングポイントで介護業界に入職をする方の2つに分けて介護業期のキャリアプランについて紹介します。
■今後もニーズが高まる介護業界
介護が必要な高齢者は、今後も増え続けることが予想され、介護業界での人材確保に向け、国は地方自治体と協力して「参入促進」「資質の向上」「労働環境・処遇の改善」を目指しています。介護業界はこれからも成長が見込まれている業界であるといえるでしょう。
出典:内閣府 令和6年版 高齢社会白書(全文)
新卒や30代で介護業界に入る場合のキャリアプラン
■1.一般的な資格取得・キャリアアップの流れ
■介護職員初任者研修
この資格があることで、利用者の体に直接触れる身体介護を1人で行えるようになります。訪問介護員(ホームヘルパー)として利用者の自宅へ出向き、1対1でケアをすることも認められるため、求職時の選択肢を大きく増やすことができるでしょう。
■介護福祉士実務者研修
座学と演習を含む20科目からなるカリキュラムが組まれ、約450時間の受講が必須となります。試験はないため、しっかりと出席していれば問題なく修了までたどり着けるはずです。資格取得後は、サービス責任者として利用者とケアマネジャーや介護職員の間に入り、連絡や調整をする業務を担当することができます。
■介護福祉士
介護福祉士実務者研修を修了し、介護現場で3年以上の実務経験を積むと、介護福祉士国家試験の受験資格を得られます(実務経験ルート)。
ただし、福祉系の高校や指定の介護福祉士養成施設を卒業した場合は規定が異なるので、以下の図を参照してください。介護福祉士になると、高度なケアの技術が認められる他、ケアマネジャーや生活相談員などへのキャリアチェンジも視野に入れることができます。
■認定介護福祉士
介護のプロフェッショナルとして深い知識と豊富な経験を持つ人材として認められ、介護サービスのマネジメントや、他職種との連携を担うポジションに就くことができるようになります。責任のある仕事を任されるため、高待遇も期待できるでしょう。
■2.生活形態などに合わせた働き方の選択
また、子育てや介護をしながら働きたい人は「正社員」と「非常勤」どちらの契約で入職すべきなのか悩むこともあると思います。介護業界でどんな働き方ができるのか、具体的な例を参考に考えてみましょう。
■子育てをしながら働きたい人
産休については、出産予定日から6週間(42日)前までに会社に申請すると、産前6週間と産後8週間までの休暇を得ることができます。正社員だけでなく、パートタイムや契約社員であっても問題なく取得できます。
育休については、原則として休業を開始しようとする1カ月前までに会社に申請すると、自身の子どもが1歳になるまでの間に取得することができます。ただし、「その会社に雇用されている期間が1年以上」「子どもが1歳6ヶ月になるまでに契約が満了しない」といった条件があるので、出産を考えている人は1つの職場に継続して勤めることを意識しておきましょう。
・通所型(デイサービスなど):夜勤がなく、日曜休みの施設もある
・訪問型(ホームヘルパーなど):午前のみ、午後のみといった働き方ができる
■ライフイベントで一旦離職し、後に復職したい人
また、再び介護の仕事に就くための準備にかかる資金を無利子で貸す「再就職準備金貸付事業」や、介護職員として2年間働くことで返済が全額免除される「介護分野就職支援金貸付事業」など、公的なサポート制度を利用することもできます。子育てや介護のために離職を選んだ場合でも、介護職は復職を果たしやすい職種なのです。
・通所型(デイサービスなど):夜勤がないため私生活との両立が行いやすい
・訪問型(ホームヘルパーなど):生活援助が多いため、家事スキルなどを活かすことができる
■副業しながら働きたい人
また、イラストやデザインのスキルがある人なら、施設の掲示物や行事の際に配る絵手紙などを彩ることで、利用者に喜んでもらうことができるでしょう。最近では、動画サイトで介護にまつわる知識や資格取得に役立つ情報を発信し、高い人気を得ている人もいます。介護業界で働いてスキルを高めながら、自分の好きなことを極めることもできるのです。
・入所型(特別養護老人ホームなど):夜勤専従といった働き方もできるため、昼間を副業の時間に割くことができる
・訪問型(ホームヘルパーなど):午前のみ、午後のみといった働き方ができるので時間の調整が行いやすい
■介護業界で長く働いていきたい人
また、国としても介護職員等処遇改善加算をおこない、介護職員の賃金アップにも努めています。今後も、介護職の需要は高まるばかりであり、現場の人手不足も深刻な問題であるため、介護職の処遇改善は期待できそうです。
・入所型(特別養護老人ホームなど):要介護度が高い利用者さんと接する機会があるため、介護スキルを高めやすい
・通所型(デイサービスなど):レクリエーションの実施などがあるため、娯楽に対するスキルも高めることができる
子育てなどが一段落して介護業界に入る場合のキャリアプラン
また、業界としても、そうした人を受け入れる懐の広さを持っているといえるでしょう。
■1.他業界での経験を生かせる?
仕事にブランクがあり不安を抱えている人も、自分が身に付けてきたスキルに自信を持って一歩踏み出してください。具体的にどんな経験が生きるのか、いくつかの例を見ていきましょう。
■管理職の経験
また、前職で身につけたリーダーシップが買われ、施設長や管理職として採用してもらえる場合もあるでしょう。施設形態によっては資格要件が定められている場合もあります。必ず募集要項等を確認してから応募するようにしましょう。
■事務職の経験
また、事務職としてマルチタスクをこなしてきた経験も、日々忙しい介護業界では活かすことができるでしょう。
■営業職の経験
営業職のように複雑な人間関係・利害関係の中で臨機応変に立ち回ってきた人は、相手の求めていることを判断して行動に移す能力に長けていることが多く、そうした人は介護の現場でも活躍できるでしょう。
■サービス業の経験
飲食業や接客業などに従事し、たくさんの人と接してコミュニケーション能力を身に付けてきた人は、そのスキルを生かしやすい環境であるといえます。
■家事のスキル
■2.40~50代からでもできるスキルアップ
実際のところ、そこまで年齢の壁が際立つ業界ではありませんが、「未経験・無資格では不安がある」「年齢的に応募できる事業所が少ない」「思ったように選考を突破できない」といった悩みを抱えている人は、以下に紹介するようなチャレンジしやすい介護系の資格を取得してみてはいかがでしょうか。より介護の業界に入りやすくなるはずです。
■レクリエーション介護士
レクリエーションに興味がある方はもちろん、コミュニケーションに苦手意識のある方や、レクリエーションのネタ探しに苦戦している方もこの資格取得に向けて学習することでスキルが身につくでしょう。
■福祉用具専門相談員
■認知症介助士
認知症の人を相手とする適切なコミュニケーション方法やケアの仕方について学び、試験に合格すると資格を得ることができます。セミナー受講日に試験を受けることも可能です。
■介護事務
最後に:何歳からでも挑戦する気持ちがあれば活躍できる!
年齢や、ライフスタイルを言い訳にすることなく、仕事面でも活躍していきたいという方にはおすすめの業界です。
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