第36回 介護福祉士国家試験 過去問と解説(こころとからだのしくみ)
■問題1
Fさん(82歳、女性)は、健康診断で骨粗鬆症(こつそしょうしょう)(osteoporosis)と診断され、内服治療が開始された。杖歩行(つえほこう)で時々ふらつくが、ゆっくりと自立歩行することができる。昼間は自室にこもり、ベッドで横になっていることが多い。リハビリテーションとして週3日歩行訓練を行い、食事は普通食を毎食8割以上摂取している。
Fさんの骨粗鬆症の進行を予防するための支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.リハビリテーションを週1日に変更する。
2.繊維質の多い食事を勧める。
3.日光浴を日課に取り入れる。
4.車いすでの移動に変更する。
5.ビタミンA(vitamin A)の摂取を勧める。
■解答
3.日光浴を日課に取り入れる。
■解説
1.(×)現在、リハビリテーションとして週3日歩行訓練を行っており、それを減らす必要はありません。
2.(×)繊維質の多い食事は、骨粗鬆症の進行予防にはつながりません。
3.(○)適度に日光浴することにより、紫外線を受けてビタミンD(カルシウム吸収や骨形成に資する)が生成されるため、骨粗鬆症の進行予防につながります。
4.(×)杖歩行でゆっくりと自立歩行できる状態のため、それを維持すべきです。
5.(×)ビタミンDの摂取を勧めます。
ささえるラボ編集部です。
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