■執筆者
ささえるラボ編集部です。 福祉・介護の仕事にたずさわるみなさまに役立つ情報をお届けします! 「マイナビ福祉・介護のシゴト」が運営しています。
派遣の働き方には時給が高い、夜勤や残業が少ない、希望する条件に合った職場を見つけやすいといったメリットが多く、介護職のなかには、あえて正規職員ではなく派遣を選ぶ人も少なくないようです。
そこで今回は、働き方や時給などの介護派遣の実態を紹介。あわせて、気になるメリット・デメリットや介護派遣に向いているタイプ、派遣会社選びや利用する際のポイントについても解説します。
介護派遣とは?
派遣期間中、派遣職員は、施設・事業所の職員から指示や指導を受けながら、現場で介護職として働きます。しかし、施設・事業所の就業規則ではなく派遣会社のルールに従って働くため、直接雇用の職員とは、勤務時間や休日の取り方などが異なるのが一般的です。
また、給与は派遣会社から支給されるため、給与形態や金額も異なります。
派遣先の施設・事業所は、派遣会社に対して、求める人材の要件を指定することはできますが、派遣職員の選考や賃金決定の権限はありません。また、派遣期間中に施設・事業所側の都合で派遣職員を別の部署や施設などに異動させることもできません。
■パート・アルバイトとの違い
パート・アルバイトの介護職は、基本的に、勤務する介護施設・事業所に直接雇用されています。一方、派遣職員が雇用されているのは、派遣会社です。つまり、パート・アルバイトの雇用主は施設・事業所で、派遣職員の雇用主は派遣会社という点が大きな違いといえます。
また、派遣の介護職には派遣期間があらかじめ決められていますが、パート・アルバイトの就労期間は、数週間の短期から特に期限のない長期まで、求人によってさまざまです。さらに、時給の額にも違いがあります。パート・アルバイトも派遣も時給制が主流で、働いた時間分の賃金が支払われるという点では同じですが、派遣の時給のほうがより高くなる傾向があります。
■派遣職員は一つの職場で働けるのは「3年まで」
3年ルールの対象は、有期雇用の派遣職員です。無期雇用の派遣職員(常用型派遣)のほか、年齢が60歳以上の人、1ヵ月の勤務日数が通常の労働者の半分以下(10日以下になる場合)など、条件によっては3年ルールの対象外になる場合もあります。
また、例外として、施設・事業所側が労働組合から意見を聴取するといった手続きをしたうえで、職員を施設・事業所内のほかの課・部署に異動させれば、派遣期間をさらに3年まで延長することもできます。施設・事業所が、派遣期間が3年に達したあとも、その派遣職員に働き続けてほしい場合、このような例外的な手続きがとられることがあります。※
参照:厚生労働省 派遣社員を受け入れるときの主なポイント
派遣の種類は大きく分けて3つ!
2.常用型派遣
3.紹介予定派遣
■1.登録型派遣
前出の通り、派遣期間は最長で3年と定められていて、派遣期間が終わると契約は終了するため、派遣先が変わるたびに新たに契約を結ぶ必要があります。
一般的に派遣というと、この登録型派遣を指すことがほとんどです。派遣の介護職の多くが、登録型派遣で働いています。
■2.常用型派遣
有期雇用ではないので、登録型派遣のように3年の期限はなく、安定性がある働き方といえます。ただし、常用型派遣は、長期間のプロジェクトに携わる研究職や開発職など、専門性の高い技術系の職種を中心に募集されていて、介護職の求人は多くありません。
■3.紹介予定派遣
登録型や常用型の派遣では、派遣先が派遣職員の書類選考や面接を行うことはできませんが、直接雇用を前提とする紹介予定派遣では、派遣先が書類選考や面接を実施して人材を見極めることができます。労働者側にも、将来的に正規職員になれる可能性が高く、派遣期間中に仕事内容や職場の雰囲気を確認してから直接契約するかどうかを決められるというメリットがあります。
派遣職員として働くまでの流れ
1.派遣会社に応募
2.派遣会社に登録
3.仕事(派遣先)の紹介
4.職場見学・顔合わせ
5.契約・就業スタート
■1.派遣会社に応募
■2.派遣会社に登録
面談では、経歴や資格の有無、派遣先や条件の希望などを聞かれます。面談が終わると、派遣会社に登録します。通常、派遣会社への登録は無料です。
■3.仕事(派遣先)の紹介
■4.職場見学・顔合わせ
顔合わせの際に、業務内容に関する説明や確認も行われます。ただし、派遣先によっては、職場見学や顔合わせは行われず、書面で施設・事業所の概要や業務内容などを確認するだけという場合もあります。
■5.契約・就業スタート
派遣会社の担当者が派遣先との間に立って勤務開始日を調整し、その日から出勤して派遣職員として仕事を始めます。希望条件にもよりますが、一般的には、派遣会社に登録してから1週間から1ヵ月程度で、派遣先での就業をスタートできます。
介護派遣の時給はアルバイトより高い!
厚生労働省の2022年度の調査によると、介護サービス職業に従事する派遣の1日(8時間)あたりの平均賃金は1万585円。時給に換算すると、約1,300円になります。※1
一方、2022年度の「介護従事者処遇状況等調査結果」によると、時給・非常勤の介護職員の平均基本給額等(平均時給)は1,130円。※2
地域や施設・事業所によって時給は異なりますが、平均時給を比べると、派遣のほうがパート・アルバイトより高いことがわかります。
※1 出典:厚生労働省 令和4年度 労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)
※2 出典:厚生労働省 令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果
介護派遣のメリット
■1.時給が高い
介護施設・事業所には、法律によって、利用者数に応じて必ず配置しなければならない職員数が決められています。この人員配置基準を満たすために採用を行うと手間や時間がかかりますが、派遣職員を活用すれば、有期雇用であっても、常勤の職員として換算して基準を満たすことができます。
介護施設・事業所にとって、急な欠員が生じたときに採用に手間や時間をかけずにすぐに即戦力になる人員を補充できる介護派遣は、有用で便利なサービスといえます。利用料が多少高くてもニーズがあるため、派遣職員の時給も高めになるのです。
なお、介護派遣では、スキルや経験が豊富で、上位資格を持っている介護職ほど、幅広い選択肢のなかから職場を選ぶことができるうえ、時給が高くなる傾向があります。
■2.残業や夜勤が少ない
そのため施設・事業所としては、余計な費用をかけないためにも、派遣職員には残業を頼まないことが多いようです。正規職員は残業や夜勤を避けられませんが、派遣を選べば、無理のない勤務時間で働くことができる可能性が高いです。
■3.有給休暇がとりやすい
一方、派遣職員の場合、有給休暇を申請する相手は契約している派遣会社であり、派遣職員に有給休暇を付与するのも派遣会社です。派遣会社では、一般的に、有給休暇の申請方法をはじめとする就業ルールが明確に定められているため、有給の申請や取得がしやすい傾向があります。
■4.希望条件に合った職場を探してもらえる
また、派遣先との条件交渉や調整は、派遣会社の担当者が行ってくれます。仕事内容や条件面に疑問がある場合、派遣会社に問い合わせれば担当者が派遣先に確認してくれるので、確認や相談が気軽にできるというメリットもあります。
■5.福利厚生が整っている派遣会社が多い
派遣会社の福利厚生としてよく見られるのは、社会保険や有給休暇、健康診断、通信講座やeラーニングなどスキルアップのための研修、資格支援制度などです。そのほかに、ハラスメントやメンタルケアの相談窓口、宿泊施設やスポーツクラブ、飲食店などの割引優待制度を用意している会社もあります。
■6.人間関係の悩みが少ない
また、職場の人間関係や環境、仕事について悩んだときに、派遣会社の担当者に相談できるのもメリットです。悩みやトラブルの内容によっては、契約期間中でも、配置替えや派遣先の変更をしてもらえる場合もあります。
また、職場の人間関係や仕事内容への不満が原因で、派遣先との契約を更新せずに終了する場合も、派遣先の施設・事業所の上司や人事担当者に直接伝える必要はありません。そのため直接雇用の職員が退職時に感じるようなストレスは感じることなく働くことができます。
■7.採用時の面接がないため入職のハードルが低い
派遣の場合、入職を志望する職場に履歴書を提出したり、面接を受けたりする必要がないため、職につくための手間や負担が少なく、入職のハードルが低いのがメリットです。ただし、登録型派遣でも、入職前に、派遣先の施設・事業所で、顔合わせや職場見学、業務内容の確認のための面談が行われることはあります。紹介予定派遣の場合は、書類選考や面接が行われるのが一般的です。
介護派遣のデメリット
■1.賞与・退職金がない
■2.時給計算のため収入が安定しない
■3.職務期間に限りがあるため役割をもらうことが少ない
したがって派遣職員は、対応が難しい利用者の担当や大きなイベントの企画責任者といった重要な役割を任されることはあまりないでしょう。そのぶんストレスなく気楽に働けると考えることもできますが、仕事にやりがいを求める人には物足りないかもしれません。
■4.キャリアアップしづらい(管理職になるのも難しい)
また、派遣職員は派遣会社の福利厚生を利用することはできますが、派遣先の施設・事業所が正規職員向けの福利厚生として提供している資格支援制度や研修制度を利用することはできません。職場で昇進したい人や、介護職として専門性を磨いて順調にキャリアアップしていきたい人は、派遣で働き続けるよりも正規職員を目指したほうがよいでしょう。
■5.一つの職場に長く勤められない
同じ派遣先での勤務が3年に達していなくても、派遣先の都合で契約を更新できず、数ヵ月で別の施設・事業所に移らなければならないこともあります。業務に慣れて、利用者と良い関係性を築けるようになった頃に職場を移らなければならないのは、人によっては想像以上に辛いことでしょう。
■6.経験が浅いと、仕事を見つけにくい場合がある
当然ながら介護職員初任者研修などの資格があると有利で、より上位の資格を持っていると、さらに選択肢が広がります。もちろん経験が浅い人でも派遣先はありますが、介護福祉士の資格を持っているベテラン介護職に比べると、選択肢は少なくなるかもしれません。
■7.収入等に不安定なイメージがあり、社会的信用を得にくい
ただ、一般的には、派遣職員は雇用や収入が不安定というイメージがあり、プライベートの人間関係のなかで信用を得にくい場合があります。家や車などのローンの審査が通りにくいのもデメリットの一つです。
■8.人間関係が深まりづらい
また、直接雇用と派遣では勤務時間や労働条件が異なるため、正規職員が残業をする日に派遣職員は定時に帰る、正規職員は夜勤があるのに派遣職員はしなくてよいといった状況が生まれがちです。そのため、職場によっては正規職員との間に心理的な壁があり、距離を縮められない場合もあるでしょう。
介護派遣に向いている人
まずは介護派遣に向いている人の特徴を紹介します。
1.プライベートと仕事を両立させたい人
2.パート・アルバイトよりも高時給で働きたい人
3.人間関係の悩みやトラブルを避けたい人
4.異動や転勤の心配をしたくない人
5.さまざまなサービス形態を経験したい人
6.コミュニケーション力が高い人
7.介護方法に強いこだわりがない人
8.(紹介予定派遣の場合)いずれは正規職員になりたい人
■1.プライベートと仕事を両立させたい人
介護職のなかには、子育てや家族の介護といったライフスタイルの変化がきっかけで派遣に切り替える人もいます。負担が少ない分、キャリアアップしづらい面もありますが、子育てや介護が大変な時期だけ派遣で働いて、状況が落ち着いたら正規職員として就職することを目指すのも一つの方法です。
■2.パート・アルバイトよりも高時給で働きたい人
ただ、パート・アルバイトよりも介護派遣のほうが、時給は高くなる傾向があります。介護派遣は、プライベートの時間を多めに確保しながら、高時給で働きたい人に適した働き方といえるでしょう。
■3.人間関係の悩みやトラブルを避けたい人
その点、介護派遣は最長3年で派遣先が変わるうえ、直接雇用の職員とは立場が異なるため、同僚や上司と深く関わる機会はそれほどありません。万が一、多少の衝突やトラブルがあっても、「派遣期間だけの付き合いだから」と思えば、それほど悩まずに済むでしょう。 介護職として働くなかで、仕事自体は気に入っているのに、どの職場でも人間関係の悩みが絶えないという人は、派遣で働くことを検討してみるのもよいでしょう。
■4.異動や転勤の心配をしたくない人
派遣では最初に決められた職場や契約内容以外の業務を任されることは基本的にはないため、異動や転勤になることはほぼありません。異動や転勤の心配をせずに落ち着いて日々の業務に集中したい人には、おすすめの働き方といえます。
■5.さまざまなサービス形態や施設を経験したい人
介護職の仕事の内容や範囲は、サービス形態によって異なります。たとえば特別養護老人ホームは、要介護度の高い利用者の身体介護を行う機会が多いのが特徴です。一方、通所介護(デイサービス)の利用者は要介護度が低い人が中心ですが、ほぼ毎日レクリエーションが実施されるため、レクリエーションの企画に関わる機会が多くなります。
さまざまな施設・事業所で働くことで、幅広い業務を経験して、経験値や対応力を高めたい人には、派遣は適した働き方といえるでしょう。複数のサービス形態の現場を自分の目で見て、実際に働いてみることで、自分に合うのはどんな形態かがわかるようになるのも収穫の一つです。
■6.コミュニケーション力が高い人
■7.介護に対して柔軟性を持てる人
一方、自分のやり方や確固とした流儀がある人は、正規職員として一つの職場に長く勤めるのが正解かもしれません。
■8.(紹介予定派遣の場合)いずれは正規職員になりたい人
しかし紹介予定派遣なら、基本的なスキルを備えていて勤務態度がまじめであれば、高い確率で正規職員になれるでしょう。実際に現場で働いて、職場の雰囲気や業務内容が自分に合うかどうかを確かめてから正規職員として入職したいという人にも、紹介予定派遣はおすすめです。
介護派遣に向いていない人
1.利用者に長期的に関わりたい人
2.キャリアアップを重視している人
3.新しい環境に適応するのに時間がかかる人
4.自分に合った職場に長く勤めたい人
■1.利用者に長期的に関わりたい人
派遣では、利用者とせっかく信頼関係を築いても、派遣期間が終了すれば、その現場での勤務は終わりになるからです。
■2.キャリアアップを重視している人
また、派遣職員は、派遣先の施設・事業所で、正規職員と同レベルの指導や育成を受けることはできません。早くキャリアアップしたい人やより専門的なスキルを身につけたい人は、派遣より正規職員を選ぶのが近道といえます。
■3.新しい環境が苦手な人
「プライベートを重視した働き方を希望しているけれど、新しい環境に適応するのに時間がかかる」という人は、派遣よりも直接雇用のパート・アルバイトを選ぶのがよいかもしれません。
■4.一つの職場で長く勤めたい人
ただし、紹介予定派遣であれば、しばらく派遣職員として働いた後に、正規職員として働くことも可能です。「自分に合った職場が見つかれば長く勤めたい」と考えている人は、直接雇用の正規職員やパート・アルバイトの求人募集に応募するか、紹介予定派遣を選びましょう。
派遣会社選びのポイント・注意点
1.介護業界に精通した派遣会社である
2.契約実績や求人数が多い
3.働きたい地域の求人数が多い
4.サポート体制が充実している
5.福利厚生が整っている
6.担当者が信頼できる
■1.介護業界に精通した派遣会社である
また、派遣会社のなかには、介護業界に特化した会社もあります。
そのような派遣会社には、必ず介護業界に詳しい担当者がいるはずです。専門ではなくても、介護職や介護業界の求人を多数扱っている会社や、介護業界に強いという定評がある会社を選ぶとよいでしょう。
■2.契約実績や求人数が多い
基本的には、大手の派遣会社であるほど、実績や求人数が豊富でサポートも手厚い傾向があるため、よくわからない場合は知名度で選ぶのも一つの手です。
■3.働きたい地域の求人数が多い
■4.サポート体制が充実している
逆にいえば、派遣という働き方を選んでも、派遣会社のサポート体制が不足していれば、せっかくの派遣のメリットを十分には享受できません。登録したい派遣会社を複数選んだら、どんなサポートをしてくれるかを確認しましょう。公式サイトで調べるほか、口コミ情報を見るのもよいでしょう。
■5.福利厚生が整っている
介護派遣の場合、社会保険や健康保険といった基本的な福利厚生のほか、資格試験の費用を補助してくれる資格取得支援制度、スキルアップのための研修があるかどうかも外せないポイントです。
■6.担当者が信頼できる
派遣の仕事では、施設・事業所と派遣職員をつないで交渉や調整をする派遣会社の担当者が、大きな役割を担っています。問い合わせや相談をすれば随時対応してくれるほか、派遣期間中は、定期的にフォローのための連絡や面談もあります。
担当者が親身に話を聞いてくれ、信頼できる人柄であれば、希望の職場も見つかりやすく、派遣期間中に、仕事や職場について確認事項や悩みが生じた場合にも気軽に相談できます。
しかし、コミュニケーションがうまく取れない相手が担当者だと、派遣期間がスタートしてから、相談しづらかったり、ちゃんと対応してもらえなかったりするおそれもあります。
担当者の態度や対応は、派遣会社の方針や社風によっても変わってきます。登録の面談時や電話で連絡が来た際に、派遣会社のスタッフや担当者の応対に違和感がある、なんとなく話しにくいという場合は、別の派遣会社を利用することを検討したほうがよいかもしれません。
実際に派遣会社を利用する際のポイント・注意点
■1.複数の派遣会社に登録する
また、登録している複数の派遣会社の求人数や内容、サポート体制、担当者の対応などを比較することができるという利点もあります。登録している派遣会社を検討し、自分に合っていると感じる派遣会社から仕事の紹介を受けるとよいでしょう。
ただし、あまり多くの派遣会社に登録すると、手続きの手間が増えるうえ、各社の担当者から電話やメールが届いて、対応するのが大変になります。多くても2~3社にしておきましょう。
■2.希望条件を明確にしておく
派遣で働くと決めたら、自分が仕事や派遣先に望む条件を紙に書き出すなどして、明確にしておきましょう。ただ、希望条件が多い場合、それらを全て満たす派遣先があるとは限りません。希望条件の優先順位を決めて、「絶対譲れない条件」と「できれば満たしたい条件」を分けておくと、派遣会社とのやりとりや紹介時にスムーズに話が進みます。
■3.条件に合う求人には早めに応募する
派遣では、顔合わせの面談や職場見学をした時点で自分には合わないと感じたら、断ることもできます。応募したからといって、絶対にその施設・事業所で働かなければならないわけではありません。とはいえ、断ってばかりいると派遣会社にマイナスの印象を持たれるリスクもあるので、応募先を選ぶ際には、希望条件を明確にして吟味することが大切です。
■4.疑問点は遠慮せずに確認する
派遣会社の仕組みやサポート体制に関する疑問は登録時に、派遣先の仕事内容や職場に関する疑問は、顔合わせや見学の際に聞くのが基本です。派遣期間がスタートして以降は、業務を進めるうえで必要な確認は職場の上司に行い、契約内容や労働条件については派遣会社の担当者に問い合わせましょう。
未経験・無資格でも介護派遣はできますが、注意点も!
また、派遣会社を利用する介護施設・事業所には即戦力を求めているところも多いため、未経験でも応募できる求人は少なめかもしれません。また、未経験者歓迎の求人は、洗濯や掃除などの生活援助を担う介護助手の仕事が中心になるでしょう。
介護派遣では、上位資格を所有しているほど、仕事の幅が広がり、高時給を目指すことができます。この先、どんな働き方を選ぶとしても、資格を持っていることは強みになるので、まずは介護の入門的な資格である介護職員初任者研修を受講することを検討してみましょう。
資格取得支援制度のある派遣会社に登録して、派遣の介護助手として働きながら、制度を利用して資格を取るという方法もあります。
まとめ:介護派遣を働き方の選択肢の一つに
しかし、プライベートを重視する人や育児と仕事を両立させたい人にとっては、残業や夜勤が少なく、有給休暇が取りやすい介護派遣はおすすめの働き方です。パートやアルバイトで働くよりも時給が高いこと、さまざまなサービス形態を経験できることもメリットの一つです。
年齢に応じた状況の変化やライフイベントに備えるためにも、多数の働き方の選択肢を知っておくことは大切です。介護派遣の仕組みやメリット・デメリットを把握したうえで、選択肢の一つとして検討してみましょう。
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