本日のお悩み
私はPMSがひどくて、普段は気にならないことでも利用者さんの些細な一言に傷ついたり、主任から注意を受けると大したことなくても涙が出てきたりします。特に夜勤の時がつらいです。
普段は普通にしていられるのに月1回のことで「こいつは弱い、すぐ泣く」とか思われるのが嫌で仕方ありません。
できれば女性の専門家の方に伺いたいです。周りの人にも相談しにくくて困っています。
お願いいたします。
PMSなどの不調は「体質」なので変化していくことができます!
ご質問、ありがとうございます。
ご質問者様は、PMS、つまり月経前症候群の症状がお辛いのですね。
私もPMSは辛い時があるので、お気持ちだけかもしれませんが、とてもよく分かります。
なんだか些細なことなのに落ち込むなぁ、とか、頭痛や倦怠感、微熱やいくら寝ても眠いなどの症状が出てくると、月経が近いんだなとはっきり分かるくらい変化します。
他人からの些細な言葉でショックを受けたり、仕事が遅くてあの人に迷惑かけてるかもな・・・とか、普段では感じないことまで感じますよね。
しかも、ご質問者様が仕事の中で傷付いたり、注意を受けると涙が出てしまうこと、心がやわやわになっているような状態って、よく分かります。
普段なら、涙なんかすぐに出ないのに、月経前だと出てしまうんですよね。
■PMSについて整理しましょう
ここで一度、PMSについての情報を整理させて頂きたいのですが、PMSとは「月経の3〜10日位前から起こる身体や心の不調で、月経が来ると症状が弱まり、やがて消えていくもの」とされています。
その他の月経周期に伴う似ている症状で、月経中の不快症状の「月経困難症」PMSでも心の症状が重く深刻な「月経前不快気分障害」、45歳以上の女性に見られる「更年期障害」などがあるので、PMSかな?と思っても、別の病気によるものである場合もあるようです。
■受診を検討するのも手です
症状がお辛い場合は、他の病気を除外するために、一度受診を検討されても良いかと思います。
今は漢方やサプリメントでセルフケアをされている方も多いですが、専門医からのアドバイスなどは非常に心が落ち着くものです。
言いにくい症状でも、そう言ったプロに症状を話せることで、少し心の重荷が軽くなるかもしれません。
■おすすめの薬剤師の先生をご紹介
受診するのも勇気がいるし、そこまでではないかなと思われる場合は、おすすめの先生がいます。
「婦人科系の悩みは、血がしっかり増えて、めぐりがよくなるとすごく落ち着く」と話される、私も大好きで参考にさせていただいている漢方薬剤師の堀江昭桂先生です。
ブログはもちろん著書も数冊出されており、心の持ち方や考え方を、根拠を持って優しく面白く説いてくださいます。
食養生や四季に合わせた日々の暮らしの中で改善していく方法などもたくさん紹介されているので、是非検索していただければと思います。
■「体質」は変えられます
女性なら全てわかるかと言われると、PMSの症状にも200種類あるそうで!症状に気づかない人もいるようなので、一概には言えないのです。
相手が男性ならこれはもう、宇宙の話してるのか?レベルで理解はできにくいんだと思います。
ですが、これは体が月経の前に準備をしている段階で、本来の状態じゃないんです。不調になるのは単に「体質」なのです。
性格ではなく体質なので、これは変えていくことが出来るんですね!
■月経は前の1ヶ月の通信簿
情緒不安定でも、完璧に仕事ができなくても、いい意味で「諦める」ようにしています。
「月経前なのだから、仕方ない」と割り切っていると、心の揺れ幅が少なくてダメージが減ってきます。
月経は前の1ヶ月の通信簿のように私は捉えていて、月経前・月経中の状態がそれまでの自分の過ごし方を教えてくれてる気がしています。
・・・と言っても良い悪いの話ではなくて、今回少し甘いものを食べすぎてたな・・とか、睡眠不足だったなとか、自分を振り返るタイミングだと思って捉えています。
■最後に
自分を一番後回しにしていたり、無理をすることが当たり前になっているなど、自分の身体が辛くなっていることに気付けない頑張り屋さんの女性が増えているのではないでしょうか?
自分自身をまず守ることで、大切なひとや周りを大切にすることができるのだと思います。
傷付いたり、他人の心を感じることが出来るご質問者様は、きっと本来強くてしなやかな女性なのだと思います。
どうか他人の評価は二の次にして、いつものご自分のことを信じてあげてくださいね。
社会福祉士、介護福祉士、認定排泄ケア専門員、排泄機能指導士